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2008年7月29日 (火)

怖い絵2

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『怖い絵2』は怖いというよりはォモロー。
(朝日出版社、中野京子著)

この本の表紙写真はファン・エイクの『アルノルフィニ夫妻の肖像』
(1434年)の絵の一部分である。
昨年出版された同著者の『怖い絵』同様、今回もどこかで目にしたことのある
絵が取り上げられているので私のようなシロウトには入りやすい。
しかも、著者は経済、風俗、流行といったその絵が描かれた時代背景を
読み取り、巧みに解説してくれる。
一枚の絵から想像の世界が広がり、その世界から元の絵に
再び集約していく様を読んで体験できる。
ファン・エイクはオランダの画家、描かれたアルノルフィニ氏は富裕な金融商人。
絵はアルノルフィニ氏の婚礼時の肖像画で、不気味な氏と並んで
ほとんど少女の新婦が豪華な衣装を着て描かれている。
見るからに不釣合いなので、これは金にものを言わせた結婚と理解できる。
美男ではなく、狡猾な顔を持つ男の絵(82X60センチの小さな絵)が
六百年近い時を経た今もなお生彩を放つことが面白い。
この富裕な金貸しアルノルフィニ氏、前ロシア大統領プーチンに似ている。
果たしてプーチンはどんな肖像画を残すのだろうか。
たとえ、プーチンが残したとしてもアルノルフィニ氏には到底かなわないだろうし、
この現代において絵はますます残りようがない。

追記)朝日新聞にデンマークからフェルメールの『小路』が届いたとの
記事が載っていた。そこで、今日コンビニでフェルメール展の前売り券を購入。
強制的に購入しないと東ノ都へなかなか出かけられない。
デンマークの画家ハンマースホイも観たいので10月か11月に計画しよう。

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