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2008年3月31日 (月)

<菜種晴れ>を読む

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わずかにクリームがかった表紙に大きな筆文字で
菜種晴れとあり、中央に赤い着物を着、赤い布で
髪を結んだ五歳くらいの女の子が少し先に目を落とし
佇んでいる。女の子の右後ろに菜の花の絵。菜の花の茎の緑、
花の黄色が爽やかだ。
表紙の下部分、帯は細かい布目の白地。
「涙は見せない
江戸で花咲かせます」とオビにある。
しおりの紐まで淡いみどりとしゃれている。

と言うわけで、中身も読まず装丁買いをしたのは
山本一力<菜種晴れ>である。
婦人公論に2005年から連載されたものが単行本になった。
450ページ余りの大作だが文字は大きく一段組みで読みやすい。
内容は菜種農家の夫婦の次女二三(ふみ)が
江戸の油屋に幼女となってからの半生を描く。
装丁のように爽やかな小説である。

三月は卒業、引越しとあわただしい季節。
全て、ニュースでふんふんと言った感じで知る。
入学のからはるか遠く離れたものにとっても
思い起こせば少しだけ胸が騒ぐ。
近くに子どもがいないと、成長が目に見えなくてつまらない。
まあ、しょうがないか・・・・。
二月は桜庭一樹に圧倒されたとすれば、三月は武田百合子だな。
川上未映子の本を立ち読みしていたら武田が出てきたくらいだから
女性にはよく知られていた存在なのだろう。
もっと早い時期に読みたかった。
昨晩、FMラジオを聴いてたら手嶋葵の歌で<ザ・ローズ>が流れている。
<ザ・ローズ>はジャニス・ジョップリンの自伝映画、
ベッド・ミドラー体当たりの演技だった。
歌は歌い継がれる。

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