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2008年3月12日 (水)

<富士日記>を読み終える

2rimg0023

武田百合子<富士日記・下巻>である。
昭和44年から51年の山荘日記。
娘の花が銀座で拾ってきた子猫・玉が
新たな家族となり登場する。
このタマだがやがて富士の山荘でモグラをもてあそぶようになる。
モグラはたまったものではない。
モグラは次々にタマのおもちゃとなり天国へ。
ついにはウサギも天国へ。
猫の本能は誰にも止められない。
さて、年を追うごとに武田家の山行は短くなっていく。
主人の泰淳の体調がおもわしくなくなっていくからだ。
百合子は日記の付記で自分の鈍感さを詫びているが
それに余りある百合子の個性がこの<富士日記>と言える。
歯のない泰淳の顔が目に浮かぶいい日記だと思う。
東京タワー誕生世代にお薦めしたい。

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