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2008年2月

2008年2月29日 (金)

桜庭一樹<私の男>を読んだ

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二月は<桜庭一樹読書スイシン月間>だった。
<私の男>では重たく禁断の世界に浸った。
「おとうさぁん」
「あたためてくれよぉ」
「・・・ずるぅい」
小文字がひそやかな世界に引きずり込んでいく。
桜庭の小説に出てくる主人公は
自分の名前から逃れられない。
名前どうり、まっしぐらに落ちていく。
落ちていく快感、落ちていく魅力だ。
<私の男>は腐野花(くさりのはな)である。
どういうふうに腐るのか、
作者は何を見せてくれるのか。
読んだ後は、世界が暗ーく揺れた。

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2008年2月28日 (木)

チョコレートケーキ

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ランチのデザートにでてきたチョコレートケーキ。
あまりの薄さに目をまぁーるくした<羊が丘>。
(ギリッ、ギリッ、・・・)
歯ぎしりをこらえる羊が一匹。

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2008年2月27日 (水)

ボクらは電信柱を・・・

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子供の頃
ボクらは電信柱を<デンキンバシラ>と呼んだ

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2008年2月26日 (火)

ヴェネチアのひこうき雲

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三年前の早朝、ヴェネチアの運河をモーターボートに乗ってたら
見上げたソラにひこうき雲。
旅にでると詩情だらけだ。が、
逆光でせっかくの建物はシルエットになってしまう。

イナカーナの日常はくもり空に雨である。

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2008年2月25日 (月)

<TUGUMI>を読んだ

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吉本ばななの<TUGUMI>を読んだ。
つぐみが主人公なのだが、そのつぐみの友だちである
まりあが語るという面白い形をとっている。
ばなな、ばななと騒がれていた頃は敬遠していたので
ようやく読んだことになる。
作者が毎年夏に過したという海辺が舞台ということで
海も雨も描写がとてもいい。
冒頭、まりあがつぐみをいやな性格だと紹介するが
それは魅力的な主人公の形容だということに
すぐに気づかされる。
感受性が突出した時期を小説に刻むことができた作品である。
唯一、気になったのは、つぐみが美しい少女であること。
なんか、最初から少女マンガのようで困った。

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2008年2月24日 (日)

ミシとかギシとか

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昨日は東ノ都で嵐のような春一番が吹いたことを
ニュースで見た。
イナカーナは昨晩から雪と風が強まり、夜半
古い家のどこかしらからミシとかギシとか音が聞こえた。
朝、目覚めたら、再び雪の世界だ。

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2008年2月23日 (土)

勝手なもので

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もうすぐ なくなるのかと思うと
とても 名残り惜しくなる

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2008年2月22日 (金)

冬のメダカ池

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フクミミ家メダカ池は未だ雪に覆われている。
ボクら、メダカは冬の間、
そおぅーっと水中に身を潜ませている。

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2008年2月21日 (木)

雪の帽子コンテスト

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自分の帽子が一番だと思っている
ふむ 気持ちはわかる
でも 鏡もないのにね

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2008年2月20日 (水)

ガラスのCD・・・!

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カラヤン指揮、ベートーヴェン<第九>のガラスCDが
グラムフォンから出たのが昨年末のこと。
予約販売、たった1枚で価格20万円。
比較用の通常のCDが一枚付く。
仮に買える立場だとしたら、ブランドバッグとどちらかを
選べと言われれば躊躇なくガラスCDを選ぶ。
カメラとガラスCDだったら本気で迷うかも知れない。

その価値は聴く人による。
ふだん聴く分には、録音が良くてマスターテープから
制作されているXRCDで充分満足している。
だが、一度聴いてみたい、ナ。

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2008年2月19日 (火)

ほんの少しづつ

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少しづつ ほんの少しづつ
光が春になってゆく

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2008年2月18日 (月)

エリザベスのカツラ

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映画<チームバチスタの栄光>の口直しに観に行ったのは
<エリザベス ゴールデン・エイジ>である。
この映画の見所はエリザベス女王を演じた
ケイト・ブランシェットの容姿につきる。
しかも、演技もすばらしいものがある。
冒頭からの威厳、接する言葉、しぐさ、なぐさみ、
不可能な愛、葛藤、苦悩、仕掛けられた戦争への決断、
そして、女王の孤独をこれほど体現できる女優はいないと思えるほど。
それほどの、はまり役である。
独壇場とはこういうことを指す。

監督シェーカル・カプールの<エリザベス>は未見だが
建物の空間や柱を生かした映像はうまい。
脇役の男性には実力ある舞台人を配し、手堅い。
一方、スペインとの海戦はその勝利に納得できないし、
時代、世相をもっと描いて欲しいと思うのは望み過ぎか。
女王に焦点を絞ったから、しょうがないかもしれない。

華麗かつ重厚な衣装デザインの色使いは美しく、
エリザベスのカツラに私は目が釘付けとなる。
是非、エリザベス御一行に来日してもらい
我が徳川幕府の大奥と絢爛たる衣装対決をしてもらいたい。

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2008年2月17日 (日)

ツララと猫 ときどき羊

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<ツララの場合>
朝、冷気の中、何日かぶりに光が射し
軒下にぶら下がった氷のツララであるボクは目覚めて
あくびをひとつしたところだ。
寒い日が続いたが今日がその日かなとぼんやり思う。
これからだと、外気温が暖まる時間は11時頃だろうか。
うまい具合に着地できるかは温度、角度、タイミングだ。
その時まで”ツララ落下における心の準備”でも読んでおこう。
しかし、気になることがひとつある。
毎日、その時間前後に軒下をしっぽを立てて通る猫がいる・・・。

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2008年2月16日 (土)

彼女は泥んこ遊び

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メイ・ヨークは確か五歳からピアノをはじめた。
黄色のベレー帽を被ったヒヨコの時代だ。
その頃、彼女は泥んこ遊びにはまっており
近所の奥様とオママゴトで食事の準備にいそがしい。
やがて、泥や砂、草の料理は完成し、
「アーラ、奥サマ、コチラモ召シアガレ!」
「奥サマコソ、コノ、オヒタシ、オ口ニ合ウカシラ?」
奥サマ予備軍はお互いの料理を勧めあう。
たぶん、その後の話題は自分の子供の躾について。

その夜、メイ・ヨークは
満面の笑みを浮かべピアノを弾いていた。
真っ黒なアップライトピアノの前で
桃色チャンチャンコを着たメイが前後左右に揺れる。
当時、チェルニーまでは進んでいなかったかもしれない。
なにげに見ると、鍵盤を叩く彼女の両手の指すべて、
その爪の中には見事に泥が残っている。
そんなこと、かまうもんかぁーーー。
園児メイ・ヨークは嬉々としてピアノに向かう。

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2008年2月15日 (金)

牛乳おじや(鮭入り)テキトー風

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今朝は細かな雪が舞う。
メイ・ヨークから<牛乳おじや>のレシピ問合せが
電話であった。
レシピなんてないのである。ただ、作ればいい。
テキトーが命である。
① 残り物の焼鮭(甘塩)をほぐして、細かにする。
② 鍋に牛乳を入れ、火をつける。
   残り物のご飯、残り物の切り餅を入れる。
  (今日はちくわも入れた)
③ 味を見て、塩(藻塩なんていい)を。
④ ネギを入れ、かき回し、少しグツグツしな。
今日のポイントは残り物と、塩加減であーる。

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2008年2月14日 (木)

マイ・ファニー・バレンタインの色

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この曲を色に例えるなら、
マイルス・ディビスのそれはパリの濡れた石畳に光る青。
フランク・シナトラはマンハッタン、
ネオンサインに流れるオレンジだ。
今年はピアノで聴こうか。
マイ・ファニー・バレンタイン
北は吹雪が続いてる。

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2008年2月13日 (水)

車はとほうにくれる

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この棒がないと車は道を見失う
激しく吹雪くと棒も姿を消す
フロントガラスに顔がぶつかる位近づけ
道なき道を捜す アクセルが踏めない
雪のオンナも見つからない
これでもアジア

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2008年2月12日 (火)

クワタのように

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昨年12月のこと、30人ほどの食事会があった。
カニのスープがおいしいと言われる
フランス風郷土料理店がその会場である。
プログラム中盤でピアノと歌のコーナーがあり、
メイ・ヨークに伴奏してもらい出席者一同に
ピアノの周囲に集まってもらった。
「それでは、みなさん、ピアノの前奏に引き続き
ふるさとをご一緒にお歌いください」
めったに無いことだがこの日、私は司会者席に立っていた。
ピアノから遥か離れた司会者席でマイクから少し離れ
クワタのように歌った。
♪ふるさと
うさぎぃ追ーいし   かのやぁーま
小ぶなつぅーりし   かの川ぁー
夢ぅめはいぃーまも めぇーぐぅりーて
眉毛ふーとき    ふぅるーさと
司会もしてみるものである。

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2008年2月11日 (月)

ゲレンデのきぶくれ羊

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<羊が丘>はおもむろにゲレンデが全て見渡せる
スキー場の斜面に腰を降ろした。
もちろん、冷えないように今日は厚着してる。
ゲレンデのきぶくれ羊だ。
脇に保温ポットと虫捕り網のようなものを置いている。
斜面はるか下を見ると子供が騒ぎまわっている。
ミニスキーだったり、スノーボートだったり、
雪玉を投げあったり、転がったりしてる。
羊が丘は口笛を吹きながら眺めた。
キャッ!   
ワッ!    
キャーーッ!    
ギャッ! 
ヒャーー!   
イテェー!
やがて、子供の口から飛び出した<歓声>は
小さな雲のようなかたまりになり風に乗り、
ゲレンデ斜面を昇ってきた。
近づいて来た歓声が羊が丘の真上を通り過ぎようとした瞬間、
羊が丘は手許の網をヒョイと立てたかと思うと、その歓声のかたまりを捕らえた。
スルスルと柄をたぐり、網をたぐりよせた羊が丘は
その歓声をつかむと口の中に入れた。
パクッパクッ、またたく間に食べ、
ニッと笑った。
羊が丘、冬のアルバイトは
こうして始まった。
じきに、満腹になった羊が丘はそばに置いたリュックに
次々と子供の歓声を捕まえては入れた。
ヒョイヒョイのヒョイだ。
子供の歓声はカロリーがないし美味しい。
それに、どうやら売れるらしい。

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2008年2月10日 (日)

ごらん 世界は美しい

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<ごらん 世界は美しい>
手塚治虫の<ブッダ>に出てくる言葉。
戦い、飢え、差別、災害、などなどなど。
消えることのない憎しみ、苦しみが繰り返される。
世界は悲しみに満ちている。
どうしようもない混沌。
それらを全て呑みこんでなお、
世界は美しい。

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2008年2月 9日 (土)

眼下にひろがる街を眺めた

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白いものがソラから降りてくる。
両目を真ん中に寄せて
鼻の先にふわりと乗ったやつを見る。
焦点が合わぬ。
うむ、やはり冷たい。
鼻の上、雪はすぐに消えた。
トレンチコートの襟を立てようにも
毛皮を着てるし・・・。
中年ぎつねは山の中腹から
眼下にひろがる街を眺めた。
朝の光が新雪の街を照らすとキラキラ眩しい。
オレは白内障かもしれない。
ブルッと身震いした。

それにしても、郊外の大型ショッピングセンターは味気ない。
そこかしこに出来た。
ショウヒという名のぶさいくな建物。
渋そうな、それでいてかっこいい手袋を売るような店は
いつの頃からか街中から無くなっていた。
この国はいつからか、ものづくりを捨てた国になった。
シャッター通り商店街でも、てぶくろの看板を出している店もない。
ハードボイルドなオレだって手袋が欲しい時もある。
中年ぎつねは街へ下りる一歩を踏み出そうか出すまいか逡巡し、
もう一度ソラを見上げた。

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2008年2月 8日 (金)

ブーゲンビリアは冬に咲く

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といってもエジプトの話。
2005年12月も終わる頃、エジプトは
ルクソールから半日ほどバスに乗りエドフへ向った。
エドフにはハヤブサの形をしたホルス神の神殿がある。
テロのまだあぶない余韻が残り
バスの一団はその前後を軍の警護で走る。
機関銃を抱えた兵士があたりをうかがう。
途中の休憩所では絨毯を売っており、
薄い青の壁にもたれブーゲンビリアが咲いていた。
帰国したら、イナカーナは豪雪だった。

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2008年2月 7日 (木)

ビールは廊下に立たされた

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冬は適温、夕暮れのころはさらなり。
そこは1℃から5℃、1間幅の板張り、冷えーの世界。
冬は廊下が冷蔵庫となる。
ビールを冷やす手間がいらない。
廊下にドンである。
と言うわけで、ビールは廊下に立たされた。
冬は甘酒と清少納言のごとくのたまわりつつ、
一つ あたたかな部屋で冬限定、
         廊下冷え冷えビールをグラスに注ぐ。
一つ こたつに入りハーゲンダッツ・モンブラン味に
         スプーンを突き立てる。
一つ メイ・ヨークはこたつで
         ガリッ、ガリッ、ガリッ、氷をかじる。
たぶん、冬のシアワセは人それぞれ、である。

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2008年2月 6日 (水)

今月は桜庭一樹読書スイシン月間です!

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桜庭一樹はオトコだと思っていた。
彼の単行本はタイトルと装丁で判断し敬遠していた。
いわゆる、食指がわかないというヤツである。
直木賞が発表になり、「はぁー、オンナだったんだ」と
認識の訂正が行なわれた。
早速、読んだ<少女には向かない職業>で
思春期のはじけた言葉にぶっとび、
<砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない>で
暗い結末まっしぐらの筆力にさらにぶっとんだ。
なので、この二月キサラーギは
<桜庭一樹読書スイシン月間>としたい。

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2008年2月 5日 (火)

軒下で口を・・・

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遥か遠い子供の頃
軒下で口をあけていたことがあった
ばぁーか!
振り向いたが
長澤まさみはいなかった

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2008年2月 4日 (月)

午後5時21分  映画の帰り

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映画<アメリカン・ギャングスター>を観た。
観る観ない、タイトル名だけだったらパスしてた。
監督がリドリー・スコットだったので観る気になった。
なんとも脚本がうまい。演出力が凄い。
帽子が脱げそうだ!
黒人ギャング(デンゼル・ワシントン)、刑事(ラッセル・クロウ)、
主役二人の描き方にほとんど抜かりが無い。
前半50分かけて、仕事、家族、時代背景、性格を見事に描く。
演出も映像スタイルより内容重視で迫真の画面を作る。
ギャングは黒人であることでの差別に憤り、
私生活にだらしのない刑事は正義を貫く。
これみよがしのハリウッド映画が溢れるなかで
骨のある映画だ。
<ボーン・アルテメイタム>以来だ。
と高評価だったのである。
ん?
こういう映画にドキドキ感を覚えるのは男だからか?
うーーん、わからん。

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2008年2月 3日 (日)

節分はラッカセイで

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そうゆーことになっている
私の帰宅が連日深夜近い時代があった
豆まきは当然夕方には終わっている
そんな時 酒のつまみ捜しに
他の部屋の灯りのスイッチを押した
こともあった
だから
節分はラッカセイで

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2008年2月 2日 (土)

ルネ・ラリックを知らない

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軒下のアール・デコ
ツラーラはルネ・ラリックを知らない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、ずいぶん前、東京都庭園美術館へ
カラバッジョの絵を観にいったことがある。
美術館内、玄関で暖かな光の中で浮かび上がった
ルネ・ラリックのガラスはほんとうに美しかった。

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2008年2月 1日 (金)

冬の旅

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年に数回に過ぎないが、シューベルトの歌曲
<冬の旅>をフィシャー・ディスカウで聴く。
その中で<菩提樹>は有名な曲だが全体はとてもとても暗い。
(行ったことはないが想像で)まるで、ドイツの冬の空だ。
シューベルトは31年という短い生涯に六百曲もの歌曲を
作曲したが生前、評価されることもなく、
作曲の代価もほとんど受け取っていない。
彼は極度の近視で寝るときもメガネをかけていた。
というのも、思い浮かんだ曲を書き留める
ためだったらしい。
うーむ、その情熱は凄い。
吹雪の中でシューベルトが倒れたら、
彼の周囲9メートルは雪が溶けそうだ。

昨晩は冷えたので、家の裏玄関にある
水道の水抜きをした。
イナカーナ、冬の二月がはじまった。

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