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2007年11月 6日 (火)

<なめとこ山の熊>を聞いた夜

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猟師の小十郎が熊を倒す時、「森がグァーッと叫ぶ」。
宮沢賢治<なめとこ山の熊>の話だ。
何年も前、シェフとメイを乗せ隣り州からイナカーナへ戻る夜、
<月ノ山>を車で越えながら矢崎滋の朗読で
この話をカセットテープで聞いた。
山の夕暮れは早い、まして秋のことだ。
残光がなくなり、ストンと闇になり、
車のヘッドライトだけが前方を照らす。
高い山の冷気に包まれ、ダッシュボードの暖房レベルを上げた。
小十郎が聞いた子熊と母熊との会話がとてもいい。
子熊は月の光に照らされた山の斜面を雪だと言い、
母熊はそれは花だとさとす。
小十郎が襲われるつらい終わり方に
車の中では声がなくなり、
エンジンと走るタイヤの音だけになる。

北の州を走ると、あたたかく、きびしい山を
数多く見かける。

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