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2007年9月10日 (月)

蝶が見た夢 

L1240799

夏の終わり。
イナカーナ神社裏の排水溝に蝶がとまる。
つかの間の休息だろうか。
蝶の夢にでてきたエジプトの女王。
女王ハトシェプストは付け髭で男装だったと聞く。

12月も末、エジプトを旅行したことがある。
エジプトは日本の冬期間が砂嵐もなく
旅行しやすい季節となる。
暑いエジプトでホテルのロビーに飾ってあった
クリスマスツリーに微笑んでしまう。
ハトシェプスト女王葬祭殿は巨大な岩山をバックにし、
三つのテラスを持つ女王の名にふさわしい秀麗な建物だ。
葬祭殿は機関銃を持ったエジプト軍に警備されていた。
何年も前、ここで日本人観光客がゲリラに銃殺され、
その後エジプトの観光客が減ったことがあった。
葬祭殿の前は広い広場でさえぎるものがない。
上部のテラスは修復されたそうだが、
一階は紀元前のままだそうだ。
神殿の柱や壁のレリーフは外気にさらされ風化が
激しいが、かすかに当時の色を残していた。
日焼け止めを顔に塗ったせいか、
虫を払うのにいそがしかったことを覚えている。

後に知ったことだが、
女王は身長165センチ、太り気味、
糖尿病に苦しんだそうだ。
蝶の夢のような男装の麗人でいて欲しかった。

やがて、蝶は休んでいた排水溝から
軽やかに羽をはばたかせ
スッー音もなくソラへ舞い上がった。
眼下の排水溝がすぐに小さくなっていった。

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