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2007年9月

2007年9月30日 (日)

月ノ山の雲 フクミミがゆく

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九月二十五日は高齢であるフクミミ三度目と
なる<月ノ山>登山だった。
あいにくの天気の中、出発した。
月ノ山は標高1,984メートル、
イナカーナ州の南東に位置し、山岳信仰の山である。
リフトを使えば山頂まで3キロの道程、朝に登り、
山頂で昼食をとり下山、夕方には戻れる行程だ。

当日はリフトを降り歩き始めたら雨になり
半透明でペラペラの合羽(かっぱ)を着る。
登るうちに雨は霧になり、頂上に近づくにつれ
台風並みの強風に迎えられた。
合羽のボタンがはずれ、風になびく。
又三郎のようにマントだったら、さぞ様になったであろう。
しかし、フクミミは必死だった。
滑る木道、体がふっ飛ばされそうな風、
足元の不安定な石と戦いながらの山歩き。
無事、山頂に着き、月ノ山神社本宮へ参拝した。

登る途中、フクミミ山道の笹の葉などちぎり、
ポケットへ入れる。
聞くと、千歩で一枚千切る計算だそうだ。
葉がなくなったら小石を入れる。
山頂まで二時間半、歩数六千有余歩であった。

山小屋で持参のコンビニおにぎりを食し、
あわだだしく下山する。
再び、強い風との戦いを終え、何度か休み
雲の中の木道をモクモクと進んだ。
やがて、眼下にリフトが見えた。

フクミミ持参の金剛杖も
三度目の<月ノ山>行きを終えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記) フクミミの山歩き<月ノ山の雲>の写真を
マイ・フォトで紹介する。
時間があったら、ご覧ください。

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2007年9月29日 (土)

月ノ山の雲 

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ソラを歩いた。
<月ノ山>の雲の中だから、
いつも見上げているイナカーナのソラの一部になる。
最初は雨だったが、登るにつれ霧だけになった。

五里霧中は面白い体験だった。
人はまわりの景色が見れないから
つまらないと言うがそんなことはない。
足元に注意を払い歩く中、ときどき休み
見えない周囲を見渡せば
石、土、木々、草葉、花がボーッと見えはじめる。
さびしい安心感があった。
なんとも、玄妙である。

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2007年9月28日 (金)

もっと世界が見たい

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もっと 世界が見たい。
メイ・ヨークが旅立つと聞いた。
ちょっと、先を越されただけさ。
イナゴはひとりごちた。

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2007年9月27日 (木)

もう森へなんか行かない フォト5

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森は雨だった。
もちろん、傘はささない。
雨合羽も着るほどではない。
小道を覆う木々の葉が傘になり、濡れずに歩く。
時に葉にたまった雨の連打にあい苦笑する。
足元に目をこらすと森の実たちだ。

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2007年9月26日 (水)

もう森へなんか行かない フォト4

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森で出会った葉星人。
「想定以上に虫に食われた」
となみだ目でこぼしていた。
ご愁傷さまと言ったが通じたかどうか。

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2007年9月25日 (火)

もう森へなんか行かない フォト3

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「踏まれようが、何をされようが、
俺はメキシコに行って、覆面レスラーになって
暴れてやる」
格闘技好きのフクミミはこの葉を支持した。

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2007年9月24日 (月)

雨上がりのイナカーナ

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「おーい、誰か住んでる?」
水滴に呼びかけてみた。

「・・・・・・・、・・・・・」
巨大な何かが上の世界に覆いかぶさって覗き込んでいる。
いったい、この星はどんな星なのか。
水滴の中、ボクらはコクンとうなずきあう。
しばらく様子を見ることにする。

雨上がりのイナカーナには
数え切れないほどの<水の惑星>が出現する。

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2007年9月23日 (日)

うさぎおいしミス・ポター

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映画<ミス・ポター>を見た。
ミス・ポターをレニー・ゼルウィガーが嬉々として演じている。
ゼルウィガー、ガー、なかなか覚えられない。
「ピーターラビッド」は大貫妙子の歌でかろうじて知っていた。
映画ではいろいろ脚色されているようだが 
作者がこういう人生を送ったというのはこの映画で知った。
20世紀初頭のイギリスで、絵の好きな少女から
ピーターラビッドたち動物たちが
どのようにして生まれたのかとポターの生き方を描いている。
ポターが見ると絵の動物たちがほんの少し動いて微笑ましい。
うさぎの引く馬車もでてくる。

中でも良かったのは
イギリス湖水地方の風景の見事なこと。
湖の濃紺と緑の山々が美しい。
いつか旅行したいものだ。
イギリスはナショナル・トラストやガーデニングのお国柄、
自然や古い建物に価値を見出し、
保存かつ維持することにかけてはぬきんでている。
<ミス・ポター>作品の出来は星、☆☆☆半としたい。
ドラマとしても、また淡々とした描き方としてもどちらも物足りない。
(尚、当ブログ内では☆5個を満点とする)

そして、イナカーナを含むこの国はソラを電線が走り、
(トトロでネコバスが電線を走った着想はさすがと感心した例を除き)
家屋の色、看板はやり放題で風景を台無しにしている。
フィレンツェでは屋根の色を茶色に規制してるそうだ。
町屋などの歴史がある所だと規制しても様になるが
なにもないイナカーナはどうあればいいのかも模索して行きたい。
風景への意識が個人から公共へ広がることを。

まてよ、その前に自分の部屋を片付けなくては・・・。

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2007年9月22日 (土)

ガラス曰(いわ)く

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「・・・・、ミヲ・・・・・・・・・・!」とガラス。
ふむ、ふむ、そうか。
今年は身を粉にして働いたそうだ。
まだ、粉までいってないよなんて言ったら
どう反応するかな?
怒って、爆発なんてしないよね。

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2007年9月21日 (金)

夏の簾戸(すど)をしまう

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フクミミ家、本家屋は大正時代に建てられた。
以前、改装した時に柱のいつもは見えない部分に
年号が筆書きされていた。
座敷床下の柱は丸く平たい石の上に乗っている。
フクミミ、耐震補強の必要はないと主張するが
家族は内心あぶないと思う年月(としつき)
である。
本日、夏場に涼を求めた<簾戸(すど)>を
御畳奉行であるシェフの号令の元、片付けた。
時を同じくして通常の戸を設置する。
長年の大雪の重みで<なげし>が下がり、
家屋内の戸の交換は外すのもはめるのも一苦労である。
素直に外れない場合、なげしの端で簾戸を両手で抱えもち
かかとで敷居をトンと軽く叩く。
そのはずみで敷居が下がるのを利用する。
途中で戸がどうしても動かなくなったら、せーのと声をかけ
かかとでドーンと敷居を思いっきり叩く。
敷居が下に広がった瞬間に戸を滑らせる。
タイミングが肝要。
かくて、かかと叩きはフクミミ家、家伝の芸となる。
今回もなんとか敷居に勝利し、汗をぬぐう。
作業しながら、最近練習をはじめた口笛を吹く。
ドレミ・・ソラ、スド
長い安定したトーンがまだ吹けない。


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注釈)<簾戸>とはヨシなどの茎で編んだすだれを
障子の枠にはめこんだ戸。葭戸(よしど)とも言う。
夏の季語。

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2007年9月20日 (木)

イナカーナ 稲刈りがはじまる

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タワワ、タワワ、タワワ。
秋祭りも終わり晴天になり
イナカーナでは稲刈りがはじまった。

幸いにも当地ではタイフーン被害はない。
今年はタイフーン上陸の確率が高いと聞いた。
この国はこれからも猛暑とタイフーンの
災害列島になってしまうのか。
地球温暖化を止めないと
人(ひと)種が地球を滅ぼしてしまう。
タワワがアワワにならぬよに。

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2007年9月19日 (水)

洋ナシの船 王様の椅子

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ビンの中に船を組み立てる<ボトルシップ>というのがある。
ビンの小さな口から、帆船のマストなんかを細長いピンセットに
挟んで甲板に必死に建てようとしている
そんな自分の姿はとても想像できない。

そこで、全く関係のない代替として
(単にビンつながりで)書棚に飾りたいのが
洋ナシが丸ごとビンに入ったお酒である。
これだったら、眺めていればいいから
楽だ、楽だ、砂漠のラクダ。

確かチェコのプラハへ向う途中の空港売店で見つけ、
買おうか買うまいかとても悩んだことがある。
そのビンの前を行きつ戻りつしている内に
集合時間となりタイムオーバー。
旅がはじまったばかりだったので、やむなく諦めた。
たとえ購入したとしても、夜毎(よごと)ビンを眺めながら、
飲む飲まないと優柔不断な私が推測された。
その洋ナシ、育てる際どうやって木にビンを固定しているのか
実際に見たいものだ。
<ラ・フランス>が今や西洋ナシの主流になり
昔からある洋ナシ(バートレットという品種らしい)は
脇に追いやられた。
けれど、昔の<洋ナシ>は私にとってくだもの中で
永遠に王様の椅子に座っている。
そう、育ち盛りの頃に食べた味と食感は
誰にとっても忘れがたい。

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2007年9月18日 (火)

もう森へなんか行かない フォト2

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「森のハローウィンは私におまかせください」
自身たっぷりに葉は言った。

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2007年9月17日 (月)

朝ノ顔

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タイフーン11号が
<美しくなれなかった国>に近づいている頃、
イナカーナは二日にわたり、戸外温度が30℃を越えた。
おりしも、町はお祭り。昼の行列(くねもの)も
神社の出店もフーフー言っていた。

暑い夜が明けた翌朝、ひとしきり雨が降る。
シェフが毎年育てている朝ノ顔も濡れた。
晩夏。

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2007年9月16日 (日)

もう森へなんか行かない フォト1

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<オペラ座の葉怪人>は疲れていた。
もう、世界中の都市で上演するものだから身がもたない。
本来、私はパリオペラ座は舞台を見下ろす通路に時おり姿を
見せることもあるが、そのまた奥で密かに隠居暮らしを
していたものを・・・。
アンドリュー・ロイド・ウェバーめ。
やっと今日、地方公演の合い間に
こうやって、森にやってきて雨にあたっている。
あぁ、体が生き返るようだ。
もう、もう少しだけ・・・休ませてくれ。

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2007年9月15日 (土)

もう森へなんか行かない

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雨の日、暗い森の中、
池の周囲の細い道を歩く。
砂利や落ちている葉を踏みつけた時の
小さな音を聞きつけるやいなや、
カモはすばやく岸辺から遠ざかり、
カエルはポッチャーンと池へ飛び込む。
イモリはスルスルと木の裏へ隠れ、
ブヨが顔のまわりから離れない。
ウルサイ!
たまらず、ブヨをたたいたつもりが顔をぶつ。
これが何度もあるので・・・。

<もう森へなんか行かない>
フランソワーズ・アルディが歌っていた。
フランス語だからなぜ森へ行かない
ことにしたのか不明である。
ささやくような神秘的な曲だった。
ドイツのそばの国だから赤ずきんをかぶった
オオカミが森で待ち伏せでもしているのかもしれない。

幸い<下ノ池森>は人里に近く
あぶない動物にはあったことがない。
いく度に、アリが群がる不明物や
とちの実が落下する音にビックリしたりと
いろんな森の表情に遭遇する。
ブヨの歓迎は困り者だが、
もう何度でも森へ行きたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
注釈)イナカーナ州ではブヨのことを昔<ブド>と
呼んだ。竹やぶなんかに秘密基地をつくる時に
逃げ回った覚えがある。

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2007年9月14日 (金)

野ノ青

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ツユクサの野ノ青のきれいさ

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2007年9月13日 (木)

カリ-ヤの梨をいただく

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カリーヤから梨をいただいた。
カリーヤはイナカーナ北部中央に細長く横たわる
梨の産地である。
フクミミの中国旅行の仲間である東先生が
栽培しており、わざわざ届けていただいた。
出荷からはじかれたガイヒンの梨だが
味は極上、かわりはない。
むしろ、ガイとしての存在感がある。

冷蔵庫で充分に冷えた元気なヤツを取り出す。
皮をむきはじめるとポトポト水分がしたたり落ちる。
ガブリッ!

みずみずしく甘く、シャリッとした歯ざわり。
梨の甘さと秋が来た。

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2007年9月12日 (水)

ヘビに二度会う日和かな

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暑かったからなのか
それとも、お祭りが近いためか
散歩中、ヘビに二度会った。
どちらの遭遇でも、
オーッと一、二歩後ずさり
しばらく、様子を見たが
相手も沈黙を守り返事はない。

イナカーナはヘビ日和。
夜の神社では祭りの稽古に励む子供たちがいた。

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2007年9月11日 (火)

朽ちゆく葉

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シガニー・ウィーバー大活躍の映画<エイリアン>で
デザインをしたのがH・R・ギーガーという人で
書店に並んだ彼の作品集を当時、
買おうか買うまいか迷ったことがある。
そのグロテスクで官能的でもあるデザインの見事さに
映画の出来同様に舌を巻いた覚えがある。
結局、高くて買わないでしまったのだが。
リメイクで何匹ものドジョウ頼みのハリウッド。
<ダイ・ハード4.0>も見たが
それなりの出来になってはいるものの
どんな映画でも第一作以上の作品はない。

タイフーンのソラのした、散歩した。
今年に入り老眼が進み、手元がよく見えない。
だから、テキトーにデジカメのレンズを向ける。
そんな中、イナカーナのどこにでも落ちている
たった一枚の葉にさえ朽ちゆく自然の妙がある。
H・R・ギーガーもかなわない自然の創造物だ。

筆ノ者、かつて般若ココロ経をそらんじたことも
あったが今はできない。

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2007年9月10日 (月)

蝶が見た夢 

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夏の終わり。
イナカーナ神社裏の排水溝に蝶がとまる。
つかの間の休息だろうか。
蝶の夢にでてきたエジプトの女王。
女王ハトシェプストは付け髭で男装だったと聞く。

12月も末、エジプトを旅行したことがある。
エジプトは日本の冬期間が砂嵐もなく
旅行しやすい季節となる。
暑いエジプトでホテルのロビーに飾ってあった
クリスマスツリーに微笑んでしまう。
ハトシェプスト女王葬祭殿は巨大な岩山をバックにし、
三つのテラスを持つ女王の名にふさわしい秀麗な建物だ。
葬祭殿は機関銃を持ったエジプト軍に警備されていた。
何年も前、ここで日本人観光客がゲリラに銃殺され、
その後エジプトの観光客が減ったことがあった。
葬祭殿の前は広い広場でさえぎるものがない。
上部のテラスは修復されたそうだが、
一階は紀元前のままだそうだ。
神殿の柱や壁のレリーフは外気にさらされ風化が
激しいが、かすかに当時の色を残していた。
日焼け止めを顔に塗ったせいか、
虫を払うのにいそがしかったことを覚えている。

後に知ったことだが、
女王は身長165センチ、太り気味、
糖尿病に苦しんだそうだ。
蝶の夢のような男装の麗人でいて欲しかった。

やがて、蝶は休んでいた排水溝から
軽やかに羽をはばたかせ
スッー音もなくソラへ舞い上がった。
眼下の排水溝がすぐに小さくなっていった。

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2007年9月 9日 (日)

風に乗ってきたもの

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タイフーン9号が東ノ都を直撃し、列島を北上し始めた朝、
フクミミ家に風に乗って来たものがいた。
フクミミ、朝食前にニッケイに目を通していると
一緒にのぞきこむものがいる。
フクミミの肩に乗ったイナゴだった。
アメリカの低所得者向け住宅ローンの焦げ付き以来、
日本の株も波乱含みだったが、そのジェットコースターのような
動きもいくらか落ち着きを取り戻しつつある。
フクミミは熱心に株価の推移を近くにあった鉛筆で
書き込んでいた。
果たして、イナゴの関心はなにか。

この台風が大過なく通過すれば、
9月中旬からイナカーナは稲刈りのシーズンに入る。
イナゴは先を争うように稲の葉に群がる。
彼らがちょうど満腹になった頃の早朝、
田んぼに現れる人族。
片手に袋を持ち、イナゴの動きが遅い朝を襲う。
襲われたイナゴもたまったもんじゃない。
朝露で体が濡れて言うことをきかない。
鈍い体にむち打ち、ピョーーンとジャンプ。
しかし、飛ぶ方向に先回りされたりすると
まんまと人の手にとらえられる。

ようやく、肩のイナゴに気づいたフクミミが
手を伸ばした途端、イナゴはその手をかいくぐり姿を消した。
ツカマルワケニハイカナイ。
このイナゴ、フクミミとの秋の戦いのため
一族代表としてどうやら偵察にきたと見た。
フクミミ対イナゴ族、秋の陣の前哨戦である。

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2007年9月 8日 (土)

タイフーンとソラ

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イナカーナのソラをタイフーンが通り過ぎていった。
土門拳の中で唯一好きな写真は平等院で仏像を撮影した後の
帰り際、茜色に染まる空をバックに平等院の甍(いらか)とその上の
鳳凰(ほうおう)がシルエットになって写っていた作品である。
万事整えて撮影するより、偶然が捉えた自然が勝る。
比較するものではないと言われそうだが、
仏像は写真で見るよりは実物を見たいもの。
イナカーナの夕刻。
ソラが赤らんでいるのに気がつき急いで飛び出した。
フクミミ家の甍には鳳凰もいないので
どこにでもある屋根とタイフーン後のソラだ。

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2007年9月 7日 (金)

フクミミ家 ブドウを収穫する

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フクミミ家、小さいながらも2畳ほどのブドウ棚がある。
シェフ、丹精まではいかないが肥料を与え、
カラス対策の寒冷紗で棚を被(おお)い、
ここ数日前から収穫、食卓に上るようになった。
シェフの遠い記憶ではナイアガラの苗を買ったと

いうのだが、色のブドウである。
テレビなどでみる産地のブドウが大事に管理された
優等生とすればフクミミ家のそれはわんぱく小僧だろうか。
少々キズがあってもへちゃらさと言わんばかり。

無農薬とシェフは胸をはる。

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2007年9月 6日 (木)

おいしい水委員会 写真集を発行する

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このほど、おいしい水委員会より
写真集<ドップラの森 ドップラの滝
が発行されました。
内容は夏間近のある日の水汲みを題材に
イナカーナ州の名水、ドップラの滝を
紹介したものです。
仕様はB5版、カラー、28ページ。
定価?ダーズン

また、当ブログ内、
マイ・フォトでも写真はご覧いただけます。

お問合せ、写真集をご希望の方は
州事務局(担当 羊が丘)まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<羊が丘>は休み明けの図書館のように
閑散とした州事務局の机に肘をつきながら
こんなこと告知したって誰も見ないし、
まして問合せなんてこないとこぼしていた。
いつだったか、電話にでたら
「川はどうして流れるのですか?」
子供の声だった。
ラジオ子供電話相談室か。
どうやって答えていいかわからないままに
♪知らず知らず歩いてきた
 遠く長いこの道
<川の流れのように>を歌っていた。
いつのまにか、電話は切られていた。
面倒な問合せは少ないにこしたことはない。
それにしても、早く5時にならないかと
羊が丘は気をもんでいた。
というのも下ノ池の内緒の栗の
実り具合が気がかりで写真集どころじゃない・・・。
待っていると時計は全然進まないものである。

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2007年9月 5日 (水)

イナカーナ通貨 ダーズンについて

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さて、たびたび出て来るイナカーナの通貨単位である
ダーズンについて簡単に紹介しよう。
<美しくなりたかった国>からイナカーナが州として独立した時、
州議会で検討、投票、決議され、
決定したのが通貨<ダーズン>である。

通貨単位の主な候補として海坂藩からは<ガンス><モッケ>、
酒北藩からは<ジ><ガイ>、庄ノ内藩からは<ノ><ニャ>が挙げられた。
各藩とも自藩の通貨案を強く推した演説の機会が設けられた中で
最後に議長より、他にないかと問われた際、
一人毅然として挙手したのが
まだ一介の議員時代の若きツルリだった。
現在、州知事としてイナカーナの未来を託されている
ツルリ・キミジカーノ。
まだ頭部がふさふさとしていた。

ツルリ、演壇にすっくと立ち、
演壇の水をコップに注ぎゴックン飲んだ。
そして、フーと息を吐くと、議場を見渡し
「イナカーナのこのおいしい水は子々孫々まで
我々の手で残さねばなりません。
かの東ノ都の水もかつての悪評をようやく挽回した今、
あらためて、イナカーナの水をこの環境とともに
守らなければなりません。そのためには!」
エー、ゴホン、議長が咳払い。
「ツルリ議員、議題に戻りなさい」
議長の指摘にうなずいたツルリが提案したのが
今の通貨<ダーズン>である。
その理由の長いこと、
若きツルリがなぜ議員を目指したかにはじまり・・・。
<ダーズン>に至るまでの、あまりに長い提案理由に
議場ではあちこちで舟を漕ぐ議員が続出した。
議場に差し込む光が長く伸びていった。
そして、ようやく、
「(中略)わたくしはその言葉が忘れられません。
以上の理由から、わたくしツルリは<ダーズン>を
我がイナカーナの通貨単位として推するものであります」
と結んだ。

州事務局に席を置き、演壇の下でツノコブ式速記をしていた
ヤアギ職員もいつのまにかウトウトしてしまい
肝心な理由を速記し忘れていた。
後(のち)にヤアギ職員が議会議事録に書き加えた内容によると、
わたくしツルリは幼い頃、汗水流しお手伝いをした代価として
手渡された小額のお金に添えられた言葉
「ほら、ダーズンだ!」にねぎらいと感謝の気持ちを
見たのであります」だそうである。

議場に感動とも安堵ともとれるホーッと息が漏れた。
このツルリの長くて眠く熱い演説もあり、結果、多くの票を集め
イナカーナの通貨として<ダーズン>が決定されたのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
注釈) 筆ノ者の推測による<ダーズン>の逆語源。
     ダーズン→(なまった)ダズン→駄賃(だちん)→お駄賃    
     と思われる。
     たった10ダーズンでさえ、
     もらった時のうれしさったらなかった。

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2007年9月 4日 (火)

雨上がりの舗道

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「そうそう、こんなふうにね。よく、見なさい。
グググーと上半身と頭を目一杯前へ下げて進むのよ。
そう、目も地面を這うようにね。
わかった?」

邪魔をしてはいけない。
イナカーナ、強い雨が降った後の舗道では
カタツムーリたちが懸命に道路横断の最中である。
横断這(は)道もないので、あぶないったらない。
カタツムーリの大行進で降ろす足が、
「オオーッと、ナナ・ムスクーリ」
定まらない。
踏み潰さないようにね!

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2007年9月 3日 (月)

青リンゴ

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みどり色なのに青りんご、
早生(わせ)だそうだ。
食べたら案の定、まだまだ未完成の味だったので
進路変更の面談をする。
「どうかな、静物で役立つというのは」と私。
返事はないが・・・。

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2007年9月 2日 (日)

イナカーナ 9月1日 ソラ

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イナカーナ 9月1日 ソラ
「くも、くも」とシェフがしきりに訴えた
蜘蛛は御免だと見上げたら
天使がソラを舞う

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2007年9月 1日 (土)

メイ・ヨーク 石段をのぼる

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メイ・ヨークは石段を軽快に下(お)りていた。
八月半ば、<葉黒山>、午後。
もう、何度となくこの石段は上(のぼ)り下りしている。
初めて上ったのは三才の時だそうだが記憶にない。
次は幼稚園の遠足だった。
山頂でお弁当を広げ、赤い園児帽姿の写真が残っている。
三回目はマーキと一緒で山頂で玉こんにゃくを食べた。
四回目、吹雪の真冬にカブと上った時は
駐車場に停めた車のライトを消し忘れ、
バッテリーがあがりフクミミ家へ救助を求めた。
「ハッハッハ」
ペーパードライバーはこんなものだ。

そして、今日が五回目の石段である。
何度上っても、初めてのように新鮮だ。
しかも、今回は石段途中の茶屋で2,446段の
石段踏破認定証をもらって、うれしい。
吹き出る汗が心地よい。
ブヨとアブにやけに好かれはするが・・。
「フー、暑い!」
ペットボトルの水筒へ手を伸ばす。
ところで、幼稚園の時の私の水筒は実家の押入れの中かな?

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