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2007年8月14日 (火)

フクミミ家の夏 アイスクリン編

L1220503

早朝、目を覚ますとセミが鳴いていた。
昨夜もしきりと鳴いていた。
鳴き声が<今しかない>と聞こえてしまう・・夏。

煙草も売っている狭いアイスクリン屋さんへは 
ドップラの滝で冷たい水を飲んだ後に寄った。
店の古いテレビはNHKの囲碁講座をやっており、
そばで扇風機が暑い風をかき回している。
午後の暑い盛り、
次々と持ち帰りのアイスクリンが旅立っていく。

少々待ったあと、店のテーブルの上で
私たちはスプーンを口に運ぶ。
この日、筆ノ者はミルクあずき250ダーズンで決まり。
最も贅沢(ぜいたく)な選択をする。
かつて、フクミミ家ではアイスクリンを
出前で食べていたとシェフから聞いた。
岡持ちに入ったアイスクリンは町の中、
狭い川をひとまたぎして家へやってきたそうである。
口部分が波うち、フチにピンクか紺色のついた
ガラス容器がおぼろげに浮かぶ。

メイ・ヨークは味オプションのない
スタンダードなアイスクリン170ダーズンを注文。
アイスクリンの基本はこれでしょ!という顔つきで、
「おいしい!」と二度三度口にする。
甘く細やかな氷の粒子が口の中で広がる。
たぶん、幼かった頃、彼女にとっても
アイスクリンとのシアワセな遭遇があったのだろう。
メイ・ヨークのアイスクリンへの執着はケッコウつよい。

私たちは、しばし砂糖へ群がるアリになる。

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