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2007年8月12日 (日)

メイ・ヨーク 帰省する

メイ・ヨークが帰省した。
降りた駅では駅員が改札で待ち構えていたそうだ。

というのも、乗った分のスイカを払わないで
改札を走り抜けていく子供が後を絶たないからだ。
一応、ここは立場上、監視を強化しなくてはならない
ト、イナカーナ駅員は思った。
しかも、今はお盆という書き入れ時である。
観光客や帰省したイナカーナ人には笑顔を
スイカを払おうとしない子供には
駅員のイゲンというものをみせなくてはならない。

しかし、こういう時に限って子供は改札でキップの
スイカをしっかり、いきなり差し出す。
改札は大掛かりなまな板所となり、今日もスイカを切るのに大忙しだ。
包丁に反射した光が駅構内を飛び回る。
観光客などの遠距離客はまだいい。スイカを丸ごともらえばいいからだ。
けれど、近距離の乗客へのおつりのスイカを計るたびにてんてこまい。
特注スイカ用分度器も活躍してはいるが。
しかし、改札に並ぶ乗客が多いとつい目分量でスイカを切ってしまう。
「ふぅー、まあ、いいか」
暑い夏だし・・・。
もっとも、駅員も子供の頃、スイカを抱えながら
改札をすり抜けた口だしね。
今日も忙しかった仕事の後のスイカが楽しみだ。

メイ・ヨークは東の都の隣りラッカセイ国からの帰省だったので
抱えてきたスイカ九個のうちスイカ八個を支払い、駅の階段を降りた。
残ったスイカ一個は今、実家の座敷で風にあたりながら
昼ねの最中である。
スイカ好きのメイ・ヨークはこのスイカのように
よく寝てイナカーナで育った。

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