« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »

2007年8月

2007年8月31日 (金)

ペンギンの夏

L1240030

ペンギンの夏が終わる。
彼らの故郷、遠い南極の氷は年々少なくなっていく。
ペンギンから氷を奪うのは人だ。
海面上昇は続き、地上の砂漠化が進む。
人の行いでバランスが崩れていく。

ひょっとしたら、氷河期だって来るかもしれない。
一年の大半が凍(こご)える日々だ。
そうなったら、僕ら人類は手を厚い羽に変え、
頑丈な足で冷たい大地に立ち、
足元に下がった肌の外套(がいとう)で子供を守ろう。
その頃にはペンギン語が話せるから
彼らペンギンとも朝の散歩で挨拶をかわす。
「今日も身(しん)から寒くていい日和ですね」

| | コメント (0)

2007年8月30日 (木)

朝の光の中で

1p1030665

イナカーナは朝晩がすっかり涼しくなった。
雨もいい、特に朝方の雨の後などすがすがしい。
水滴一粒一粒が光を受けてキラキラ輝き、嬉々としている。
新鮮で気持ちのいい朝。
ハイファイセットの<朝陽の中で微笑んで>は
学生時代よく聴いた曲だった。

| | コメント (0)

2007年8月29日 (水)

ナンゼンジさん

L1240090

ナンゼンジさんは今年の夏、よくやってきた。
いつも時刻は夕方、シェフの自転車のカゴの中、
時どき、道路の段差を通るたびにヒヤヒヤしたものの
フクミミ家冷蔵庫の中で静かに気持ちを7℃に落ち着けた。

今年の夏は日本国内の最高気温も74年ぶりに
更新され猛暑が続いた。
動物園では白くまなど動物たちに氷がプレゼントされ、
人気者の動物が熱中症でなくなったりした。
多くのお年寄りが救急車で運ばれた。

人も体を冷やして暑さから身を守らねばならない。
ナンゼンジさんは冷たい体を持ち、
とてもいい顔をしている。
フクミミ家の夕飯。
ナンゼンジさんは、私たちに今日も栄養と涼を与えた。
今、夏も終わろうとしている。
ナンゼンジさんの足が遠のく日も近い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記) 昨夜は皆既月食なので双眼鏡を手に散歩に出た。
イナカーナは北の方なので、全て見ることができた。
観測する飛行機の明かりが何個か見える。
うすぼんやりとした、ほの赤い月。
こんな月ははじめてである。
月食が終わり太陽の光が左下にあたりはじめると、
月は宇宙に浮かぶ半透明のゴムボールのようだった。
<ツゥラトウストラはかく語りき>が夜空に響き
<2007年宇宙の旅>は終わった。

| | コメント (0)

2007年8月28日 (火)

動かざること

P1030113

動かざること山のごとし
すぐ、とけるけど。
かき氷 しぐれ 350ダーズン 山値段。

注釈) ダーズンはイナカーナ通貨単位。
かの<美しい国>では円とも言う。

| | コメント (0)

2007年8月27日 (月)

イナカーナにイナゴが飛ぶ

L1240008

イナカーナではイナゴが飛び始めた。
田んぼを歩くと近くの稲穂が揺れる。
よく見るとイナゴが20匹ほどジャンプし、
その時、垂れた稲穂がサワサワ揺れる。

以前、アメリカ映画ではイナゴがよく登場していた。
イナゴが異常発生し、麦などを食い尽くす場面が見られた。
映画<天国の日々>は好きな作品で、
レザーディスク時代に何度か見た。
デビューし立ての頃のリチャード・ギアが出ており、
初々しい演技を見せる。
この映画でもイナゴの大群が麦を襲い、
土地の人たちは火を炊き、イナゴを追い払おうとする。
監督のテレンス・マリックはアメリカ中西部の自然を
詩情豊かに描く。映像も音楽もよかった。
この監督、他の映画もそうだが、出て来る登場人物
それぞれが主人公になるような作り方をする。
映画が主役だけに片寄ったドラマにしないところに
筆の者などは共感する。
予定調和はぶっ飛ばせ。
青いクルミも吹き飛ばせ。

今年のイナゴは豊作らしい。
シェフは稲刈り頃に<イナゴしめ>を計画している。
その頃になるとイナゴが稲の葉を充分に食べ、
コロコロしていい食べ頃になるそうだ。
(シェフによるイナゴの佃煮は9月後半に載せる予定)

| | コメント (0)

2007年8月26日 (日)

かき氷 今は昔編

P1030100

<葉黒山>の茶屋でかき氷を所望した。
みぞれ、イチゴともに350ダーズン、量からだと値段は高い。
山中の石段の途中なので配送コストが加わり山値段である。
何もこんなところで食べなくともと言われそうだが、
暑さに負けたのサ。

今は昔、筆ノ者はイチゴ味のかき氷を
舌を真っ赤にしながらかきこんでいた。
鼻の奥がキーンとした。
当時、25か35ダーズンだった。
一日のおこずかい、ちょっとしたお手伝いが10ダーズンの時代。
あずきミルクは60ダーズンで高くて手が出ない。
確か、中華そばが60ダーズン、映画が80ダーズンだったろうか。
そんな時代が昭和にあった。

なつかしいかき氷の機械も
やっとこさ石段を上ってきたに違いない。
なつかしい味がきっかけで思い出す日々がある。

注釈)ダーズンはイナカーナの通貨単位。

| | コメント (0)

2007年8月25日 (土)

豆ごはん  こげた編

3l1230349

フクミミ家のだだちゃ豆ご飯が
理想的なこげ具合になったのを記念して
<だだちゃ豆ごはん>再登場。
こげがこおばしい。
炊飯器のまだなかった時代、
おこげができる確率はかなり高かった。
いいおこげを求め、子供時代に競った記憶がある。

アラブとかの海外向けだったか?おこげ設定のある
炊飯器を販売しているとどこかで読んだことがある。
その炊飯器、欲しがる人は多いと見た。

| | コメント (1)

2007年8月24日 (金)

夜の訪問者

イナカーナの夜は暗い。
夜、店は閉まるので、街灯、自動販売機、
家々の明かりが灯っているくらいである。
もちろん、ネオンサインはあるわけもない。
夜、NHKドラマ<ハゲタカ>の再放送を
見ていたら突然、訪ねてきた者がいた。
ガツンと窓ガラス、網戸に激しい衝突の音。
一瞬、ビックリし、身をおこして音のする方へ首を回す。
衝突した直後に鳴く声で正体が判明する。
ハゲタカではなく、セミである。

フクミミ家の西側に何本かの木が並ぶ。
日中それらの木で盛んに鳴いたセミは、夜遅く
光に誘われフクミミ家台所のカーテンのない窓へ激突。
窓ガラス、網戸に行く手をはばまれ、セミは落下する。

「イテエ!なんてこった。こちとら7年も土の下だ。
ガラス、網戸、そんなもの知るもんか。
人の明かりめ、まぎらわしいな」
落下しながらミッ、ミミミレドと捨て台詞。
地面に落ちる寸前に体制を建て直したセミは
闇夜へ再び飛び去った。
夜の訪問者に残された日々はあと何日か。

L1230126

| | コメント (0)

2007年8月23日 (木)

水の舟

L1230272

水の舟に乗る
どこまでも続く道の海原
水をかじったら
夏の雨の味がした

| | コメント (0)

2007年8月22日 (水)

ぶんど

1p1030222

今にも実が弾けそうなプリプリのデラウェア。
イナカーナではぶどうのことを<ぶんど>と呼ぶ。
この<ぶんど>、フクミミのイッキトーゴー(意気投合)仲間である
長野のキン先生よりいただいた。

現在のようにぶどうの種類が多くなく、
また流通もしていなかった時代、
デラウェアは<ぶんど>の代表選手だった。

イナカーナ時代、メイ・ヨークは冷蔵庫から
冷え冷えの<ぶんど>を取り出し一粒一粒
一心不乱に吸っていた。
夏の終わりのジェームズ・ぶんど。

| | コメント (0)

2007年8月21日 (火)

ネコがいた夏

L1220681

そんな時代もあったねと・・・。
フクミミ家に昔、ネコがいた。
名を<ぺ>と言う。
下にヨンジュンとはつかない。
メイ・ヨーク同様にスイカ好きだった。
筆ノ者も知らない、今は昔のこと。

| | コメント (0)

2007年8月20日 (月)

イナカーナ 稲が開花する

L1230025

毎日の猛暑にかこつけ、しばらくぶりに散歩に出たら
稲がすでに開花していた。
そういえば、近頃ドライブ中に車から見たイナカーナ平野は
緑がいくぶん黄色に変化していた。
今日、稲穂を揺らして飛び回っていたのはイナゴだろうか。

これから、稲穂の中で米が成長するにつれ、
稲穂は黄金色になり、重みを増していき
頭(こうべ)が垂れていく。
後、ひと月で稲刈りがはじまる。
そして、イナカーナは秋祭りのシーズンとなる。

| | コメント (0)

2007年8月19日 (日)

平成版なすの戦い イナカーナの陣

L1220956

そもそも戦いのきっかけはなんだったのだろうか。
思い返せば、些細なこと。
それはお互いの好意から始まったと言えるかも知れない。
フクミミ好物のなす、今宵も自ら皿盛し食卓に置いた。
もちろん、自分の席のまん前にである。
近頃、丸く小ぶりになってはきているが、
夏の終わりまでまだまだ食べつくす予定だ。
今晩もたっぷりのしょうゆをたらし、むしゃぶりついていた。
気づくと、それを見つめる者がいる。
メイ・ヨークである。

フクミミ、好意でメイ・ヨークになすを勧めたところ、
メイから、なすを冷たくして(食べてい)るのかと問われ
そんなことは関知せずと鼻であしらった。
フクミミに負けず劣らずなす好きのメイ・ヨークは
おいしいもいのはよりおいしく食べたい意志を持つ。
メイは冷蔵庫製氷室からむんずと氷を取り出すと
別の深皿になすとともに放りこんだ。
ホウリコンダモノダ。
<平成版なすの戦い・イナカーナの陣>の
戦いの火ぶたがここに切って落とされた。
かくて、フクミミの生温かいなす漬け(一夜漬け)と
メイの冷えなす漬けが同じ食卓という土俵に乗った。
両者とも一歩もゆずらず己のなすを次から次へと食べる。
戦いはいつ果てるとも知らず・・・。
筆ノ者は正直者なので、二人の顔をのぞきながら
こおりの入ったなすの皿へそーッと箸をのばした。
(ト言うことはメイ・ヨークに加勢か)

フクミミは食べる方法を強制される覚えはないと主張、
一方、メイはおいしく食べるほうがいいに決まっているとゆずらない。
それを怠り、冷やしてないなんて許せないのである。

ともになす好きのために衝突し、陣を張ったフクミミとメイ。
しかも、どちらもなすのヘタを残す食べ方も一緒である。
猛(たけ)き夏 なすの戦(いくさ)の 夕べかな

| | コメント (0)

2007年8月18日 (土)

見廻り番 メ組のオニヤンマ

P1030047

ようやく、人出も少なくなり、
メ組のオニヤンマが山頂見回りを開始した。
<葉黒山>山頂、午後の四時。
ウッホン(咳払い)とオニヤンマ、低空飛行はおてのもの。
時どき高度を変え、ホバリングしたかと思うと
30度、45度とふいに方向を変え山頂広場を隅々まで見回る。
何か異常はないか。ゴミは落ちていないか。
地上52センチはオニヤンマの好きな高さだ。
夏草たちも、この暑さに負けずに元気だ。

さっきまで騒がしかった人の子供の姿も、
この時間になり、サァーと糸を引くように山頂から消えた。
目の色を変えて追いかけてくる人の子供には悪いが
オメオメと虫捕り網に入るわけにはいかない。
何しろ、オニヤンマは大きな羽で空気をバサッバサッ切り
濃い群青と華やかな黄色の堂々とした尾を振り
山頂を今日も見廻りしなければならない役目があるからだ。

| | コメント (0)

2007年8月17日 (金)

恵みの雨がふる

P1030142_2

イナカーナのとなり州のヤマガータでは昨日
国内最高気温の40.8℃の記録が破られた。
北国なのに最高気温を記録しているという意外性で
自慢してたのに悔しい思いをしたと思う。
そして、今朝のイナカーナは
早朝から少しばかりの雨が降り、
鳥たちや木の葉、土の中のミミズたち、
そして、畑の野菜たちがなにより喜んだ。

フクミミ家の池もこの夏はすっかり干上がり、
池に住むものも元気をなくしていたところだった。
今朝、見廻りオニヤンマの報告によると
全員ひと息ついた様子だそうで、
特にメダカはスイスイことさら嬉しがったそうだ。

| | コメント (0)

2007年8月16日 (木)

フクミミとケイトウ

P1020976
フクミミ家、裏玄関に咲くケイトウに夕日があたる。
赤いケイトウがより燃える。
フクミミはこれから畑へ野菜の収穫に向かおうとしている。
ケイトウは<鶏頭>と書く。
手で花を触れると、サワサワとかたい。

フクミミは以前、好んでニワトリの板絵を描いた。
木の板に水彩画で描く。
描かれたニワトリは戸外に立ち、
何かに挑むようにこちらをキッと見る。
絵を見た人から要望があり、二、三点が新たに描かれ
フクミミの友人へ贈られた。
お礼に酒をいただく。

フクミミはなぜ、ニワトリを好んで題材としたのか?
ニワトリの闊歩(かっぽ)する昔の日本を理想としたのか。
それとも、単に懐かしんだだけなのか。
あるいは、毅然としたニワトリに自分の強い意志を重ねたか。
あえて、聞く必要はない。
フクミミだけが知る。

| | コメント (0)

2007年8月15日 (水)

メイの好物 岩牡蠣編

L1220356

海に面したトリウミ山は水の豊富な山だ。
浜辺に山の伏流水が湧く。
ミネラルの豊富な冷たい湧き水と海水で育った
岩牡蠣(いわがき)を夏に食すことができる。

このあたりの道の駅はお盆とも重なり大混雑。
居並ぶ人をかきわけ、かきわけ、
メイ・ヨーク曰く
「特大いわがきは私のものよ」
ペロリと二個がお腹の中へ。

筆ノ者は生牡蠣が駄目なので
冷えたシャンパンで充分だ。
ト言っても誰も耳をかさないけどね。

| | コメント (0)

2007年8月14日 (火)

フクミミ家の夏 アイスクリン編

L1220503

早朝、目を覚ますとセミが鳴いていた。
昨夜もしきりと鳴いていた。
鳴き声が<今しかない>と聞こえてしまう・・夏。

煙草も売っている狭いアイスクリン屋さんへは 
ドップラの滝で冷たい水を飲んだ後に寄った。
店の古いテレビはNHKの囲碁講座をやっており、
そばで扇風機が暑い風をかき回している。
午後の暑い盛り、
次々と持ち帰りのアイスクリンが旅立っていく。

少々待ったあと、店のテーブルの上で
私たちはスプーンを口に運ぶ。
この日、筆ノ者はミルクあずき250ダーズンで決まり。
最も贅沢(ぜいたく)な選択をする。
かつて、フクミミ家ではアイスクリンを
出前で食べていたとシェフから聞いた。
岡持ちに入ったアイスクリンは町の中、
狭い川をひとまたぎして家へやってきたそうである。
口部分が波うち、フチにピンクか紺色のついた
ガラス容器がおぼろげに浮かぶ。

メイ・ヨークは味オプションのない
スタンダードなアイスクリン170ダーズンを注文。
アイスクリンの基本はこれでしょ!という顔つきで、
「おいしい!」と二度三度口にする。
甘く細やかな氷の粒子が口の中で広がる。
たぶん、幼かった頃、彼女にとっても
アイスクリンとのシアワセな遭遇があったのだろう。
メイ・ヨークのアイスクリンへの執着はケッコウつよい。

私たちは、しばし砂糖へ群がるアリになる。

| | コメント (0)

2007年8月13日 (月)

夏にすだれの午後である

P1020571

35℃、36℃、37℃と猛暑である。
あまりに暑いので窓にすだれを下げた。
午後の西日VSすだれの戦いに勝利するものはどちらか。
暑いとこれぐらいのことしか考えられない。
そうしたら、伝え聞いた風がこの戦いに参入するという。
いずれもがんばりなさい。
フクミミ家版<すだれと風と太陽と>の様相を帯びてきた。
誰かミュージカルにでもしてくれないか。
メイ・ヨークは座敷の畳の上で
カルピス味のかき氷をスプーンでかきまわしながら
彼らの戦いの審査に入ることにした。
シャリ、シャリ。

| | コメント (0)

2007年8月12日 (日)

メイ・ヨーク 帰省する

メイ・ヨークが帰省した。
降りた駅では駅員が改札で待ち構えていたそうだ。

というのも、乗った分のスイカを払わないで
改札を走り抜けていく子供が後を絶たないからだ。
一応、ここは立場上、監視を強化しなくてはならない
ト、イナカーナ駅員は思った。
しかも、今はお盆という書き入れ時である。
観光客や帰省したイナカーナ人には笑顔を
スイカを払おうとしない子供には
駅員のイゲンというものをみせなくてはならない。

しかし、こういう時に限って子供は改札でキップの
スイカをしっかり、いきなり差し出す。
改札は大掛かりなまな板所となり、今日もスイカを切るのに大忙しだ。
包丁に反射した光が駅構内を飛び回る。
観光客などの遠距離客はまだいい。スイカを丸ごともらえばいいからだ。
けれど、近距離の乗客へのおつりのスイカを計るたびにてんてこまい。
特注スイカ用分度器も活躍してはいるが。
しかし、改札に並ぶ乗客が多いとつい目分量でスイカを切ってしまう。
「ふぅー、まあ、いいか」
暑い夏だし・・・。
もっとも、駅員も子供の頃、スイカを抱えながら
改札をすり抜けた口だしね。
今日も忙しかった仕事の後のスイカが楽しみだ。

メイ・ヨークは東の都の隣りラッカセイ国からの帰省だったので
抱えてきたスイカ九個のうちスイカ八個を支払い、駅の階段を降りた。
残ったスイカ一個は今、実家の座敷で風にあたりながら
昼ねの最中である。
スイカ好きのメイ・ヨークはこのスイカのように
よく寝てイナカーナで育った。

L1220142_3

| | コメント (0)

2007年8月11日 (土)

赤い河に花火を見に行く

1p1020796

昨晩、海坂藩の<赤い河>へ花火を見に行った。
近所のコンビニセブンはおおにぎわいで、トイレを待つ列に並ぶ。
浴衣姿の子供に自分の昔を重ねる。
会場から離れた田んぼの中で鑑賞した。
花火は音がいい。
闇に大きく開いた花の少し後に音がくる。
ドォーーン、体で受ける音の快感。
そして、その後にくる消えゆく花のざわめきの音。
シュワ、シュワ、サワサワかな。
花火は連発が醍醐味。思わず何度も拍手する。

最後の花火の盛大なことといったら。
車の、人の混雑の中、来て良かった。
花火も終わり、拍手して立ち上がろうとしたら、
バランスを崩し田んぼの深い側溝に転げ落ちた。
おむすびコロリンが脳裏をよぎる。
手に突き指、足、肩、頭に打撲。
世界は草の匂いがした。
駆け寄ってきたメイ・ヨークは
「・・・カメラは大丈夫!」
忘れられない花火となった。

| | コメント (0)

2007年8月10日 (金)

これ以上何が見たい・・・。

3l1220210

おとついから老眼鏡を使いはじめた。
まだ、慣れない。
友人や家人が近くを見るときの不便な姿を
今までヒソカに笑っていたら、今日はわが身の自分がいた。
しょうがないので、自分を笑うことにする。
<ダンサー・イン・ザ・ダーク>という映画をずいぶん前に見た。
失明していくビョーク演じる主人公が歌うナンバーに
「何をこれ以上見るというのか。もう、見るものは全て見た」
トいう内容の歌詞があり愕然(がくぜん)とした。
この映画を見た後、内容の暗さに一週間ほど落ち込んだ。
だから、すばらしい映画だった。
見たい、読みたい、笑いたい私にこの潔さはない

| | コメント (0)

2007年8月 9日 (木)

夏の雨があがる

1l1200901_2

雨が降る
私の肩に
水面に顔を出したメダカに
捨てられたセロファンに
日増しに元気をなくしていくアジサイに
やがて
夏の雨があがる

| | コメント (0)

2007年8月 8日 (水)

ドップラの森 ドップラの滝 その4

L1210060

ドップラの森には
いろんな生きものが住んでいる。
ホラ、足元には巨大ナメクジだ。
・・・よく見たら、木の根だったりする。

イナカーナでは
書を捨てて森へ出かけることに
なっている。

| | コメント (0)

2007年8月 7日 (火)

だだちゃ豆ご飯 フクミミ家風

L1210754
食べる前に、枝豆のゆで方を。
① 鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
② 沸いたお湯に五本指でつまめるほどの塩を入れる。
  (豆、水の量を見て、ほどよい塩の量を)
③ 枝豆のカラが割れ始めたら、ひとつつまんで水で冷まし
   ゆで具合を見る。
④ 枝豆が生臭くなくなり、ほどよいかたさになったら
   ザルでお湯をきる。
⑤ ザルよりひとまわり大きなボールに水を張り、ザルごと枝豆
   を入れる。水を取り替え、3回ほど繰り返して冷やす。
  (これで、枝豆の色が美しいみどりを保つ)
⑥ 水をきれいにはらい、ザルごとくるくる少しづつまわして塩を振る。
   食べて、塩味を感じる程が良い。
⑦ 冷めたら、出来上がり。   
                   (監修  シェフ・ゴロタン)

それでは、
<だだちゃ豆ご飯 フクミミ家風>を紹介しよう。
① だだちゃ豆の豆をカラから出す。
  (この際、豆の甘皮をとると見た目はきれいになる。
   が、甘皮も大事な食物繊維なのでそのままがよろしい)
② しょうゆを少したらし、豆を混ぜる。
③ ご飯にのせる。
そして、おもむろに箸で口に運ぶ。
しょうゆと枝豆が混ざり合い、甘い食味が口の中に広がる。
朝食だとさらにおいしい。ナント素朴な食べ方だ。

| | コメント (0)

2007年8月 6日 (月)

イナカーナ だだちゃ豆のこと

L1210701_2
枝豆である。
子供の頃はなんとも思わずに食べていた<だだちゃ豆>。
当時は写真より形も不恰好で、実が二粒の見た目さえない枝豆だった。
手でわしづかみにしてつかみ、間を置かず食べ続け、
もちろん、ビールも飲まないで食べガラの山をいくつもつくっていた。
枝豆はこんなふうに食べるものだと思っていた。
後に東ノ都(東京ともいう)の居酒屋で食べた枝豆には驚いた。
味のない枝豆が世の中にあったとは・・・。
旬のだだちゃ豆はお盆頃から収穫がはじまる。
早生(わせ)はすでにニュースに出ていた。
近年、こんなに甘くおいしい枝豆が海坂藩にあったのだという
情報の都会から地元への逆輸入現象が続いている。
確かにうまいけど、テレビを始めそんな知らしめてどうするの。
生産量だって限られているわけだし、
ブランド化なんかしても需要は満たせない。
洋服じゃないんだからね。
本家白山の分家ばかりが増えていく。
叱られるかも知れないが、
いい意味のほどほどがいいんじゃないかと思う。

そう言いながら、<これがあのだだちゃ豆です>
と知り合いへ宅配便を送ってしまう筆ノ者である。
たかが枝豆、されど枝豆の夏。

追記) 62年前の8月6日、午前8時15分、広島に
原子爆弾が投下された。子供の平和宣言が胸を打つ。
この悲惨な夏の記憶を忘れない。

| | コメント (0)

2007年8月 5日 (日)

ドップラの森 ドップラの滝 その3

L1210010
ドップラの森では
水際の葉たちが騒いでいた。
水の音で聞き取れない。
葉に耳を近づけた。
・・・・・・・・・・・・・・。
<水の祭り>があるそうだ。

| | コメント (1)

2007年8月 4日 (土)

ドップラの森 ドップラの滝 その2

P1020002

ドップラの滝は小さな2本の滝だ。
滝から水汲み場まで細い管が通されている。
水は標高2,236メートルのトリウミ山の八合目から
何日もかけて岩中を抜けてきた。
ポリタンクのフタを開ける前に、
ほとばしる水を両手で受け飲むといい。

| | コメント (0)

2007年8月 3日 (金)

フクミミ家 梅干し日干し

L1210564
フクミミ家では家族からの要望もあり
梅干しづくりが今年も7月からはじめられていた。
そして、ようやく昨日から日干しの工程に入った。
梅干しは紀州が有名だが、フクミミ家ではシェフ特製の
減塩梅干しである。
これだけの梅干しを目にすると、見ているだけで口の中が
すっぱくなる

フクミミ家では誰もが海外に持参し、疲れをいやすに最適の梅干し。
筆ノ者などはエジプト料理が口に合わず、代わりに食べた
デザートケーキの甘さにもへきえきした。
そんな夜、ナイル川を間近に見渡せるホテルの一室で
アザーンが聞きながらシェフの梅干しを舐めていたのを思い出す。
おかげで、なんとか帰国できた。

おりしも昨日は台風が九州に上陸し、
イナカーナはフェーン現象で暑く、日中の戸外温度は35℃に達した。
エジプトにもまけない暑さだ。
日本の夏、梅干しで乗り切ろう。

| | コメント (1)

2007年8月 2日 (木)

ドップラの森 ドップラの滝 その1

L1210041
ドップラの森のドップラの滝はトリウミ山にある。
雲と山に囲まれたイナカーナ平野の田んぼを走り、水汲みへ行った。
到着するとポリタンクを置いて、
まずはを飲む。
冷たく、うまい。
生き返った気分になる。
エジプトのミイラにこの水を飲ませたら、
遥か四千年の眠りから、目覚めるかも知れな
い。

| | コメント (0)

2007年8月 1日 (水)

とうもろこし 夏の陣

L1210408
イナカーナでは昔、とうもろこしのことを<きび>と呼んだ。
筆ノ者、幼い頃シェフの実家で、
ゆでているきびに待ちきれずに手を出し、手首に大やけどを負った。
手首内側にきびをゆでている熱い蒸気があたり、
こぶし大の水ぶくれができた。
ヒトの子供は水分でできていた。
巨大な水ぶくれの印象があまりに強く、
その時、きびを食べることができたのかどうか忘れてしまった。

メイ・ヨークは焼きとうもろこしをよく食べていた。
お祭りの夜店から漂ってくる甘い匂い。
匂いにつられるメイ・ヨーク。
子供の頃、メイ・ヨークは虫の仲間入り。

さて、フクミミ家の
とうもろこし夏の陣は全滅だった。
フクミミがへたなのか、カラスが悪いのかは問うまい。
すると、それを聞いた知人から、とうもろこしをいただいた。
黄色と白がプリプリはじけそうだ。

博識なシェフによると、
とうもろこしの粒とヒゲの数は同じだと言う。
どうやら、シェフは数えたことがあるらしい。
シェフは研究熱心である。

| | コメント (1)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »