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2007年7月19日 (木)

鬼瓦がやってきた

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日曜日、学生時代の友人鬼瓦(おにがわら)が
東ノ都からイナカーナにやってきた。
鬼瓦繁蔵は学生時代、自主映画の監督をやっていた男である。
今回の目的はイナカーナのトリウミ山と月ノ山に登山するためだった。
鬼瓦は随分前に中高年登山に目覚め、ニッポン百名山
踏破しようとしている。
勤め人なので休日、祭日を利用し登る。
今回は金曜の夜行バスでやってきて、翌日その足で
トリウミ山へ登山し山小屋へ一泊した。
下山した日の夕刻、
北の港町の居酒屋で私たちは何年か振りの再会を祝った。
生ビールで乾杯
トリウミ山からイナカーナ平野までなんと歩いて下りてきたと言う。
頭にバンダナ、大きめの黒リュック、登山靴姿の鬼瓦は
とても様になっていた。
都会に住むものが地方の山に登り、イナカーナに住む私は
地元の山にさえ十分に登ったことがない。
マア、ソンナモノダ。

聞けば、鬼瓦は百名山もほぼ半分を登り、
近年は東北の山に重点を置いている。
おりしもこの日は、台風が各地に被害をおこしながら日本を北上、
関東付近の太平洋上にあった。
トリウミ山は霧と雲に包まれ、登山中は歩く周囲しか見えない。
それでも、霧の中トビシマカンゾウの花がオレンジ色で
とてもきれいだったそうだ。
「トリウミ山は、また登りたい山だ。今まで登った山の中で5本の指に入る」

そんな話を嬉しく聞いた私は鬼瓦に純米冷酒の盃(さかずき)を勧めた。
「飲みねえ、食いねえ」と私はイナカーナの石松になる。
鬼瓦は今晩、海坂藩のビジネスホテルに泊まり、明日は月ノ山に登ると言う。
「登山をやると、他に怖いものはない。翌日の仕事、どんとこい!」
と胸を張る。鬼瓦は山歩きで気持ちもたくましくなっていた。
・・・そんなふうに北の港町の夜は更けていった。


追記) 後日聞いた話では、月ノ山登山中におこった
新潟県中越沖地震には気づかなかったそうである。

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