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2007年6月10日 (日)

シェフの宅急便

おとといの夜遅く、メイから電話があった。
ふだんならシェフ・ゴロタンはとっくに夢の中
ショートケーキを食べている時間であーる。
この時はたまたま起きていた。

<東ノ都>の隣国、ラッカセイ国(こく)に引っ越したばかりのメイは
毎日懸命に働き、帰宅も遅ーい。ご苦労なことだ。
イナカーナで暮らせば夜は趣味の時間でもつくることができるのに。
しかし、メイの選んだ道である。
シェフはメイの応援団長だった。

メイからの食べたいリクエストは<いちごと梅干し>だった。
「ナント面白い組合せ!」
五月の黄金週間、メイがイナカーナに戻った時、地物いちごを食卓に出した。
おいしそうにメイは食べていた。彼女はその時の1パック320ダーズン
(イナカーナ通貨のこと、換算は円と同じ)のいちごを思い出したのだろう。
イナカーナ、そろそろ、いちごの旬も終わろうとしている。

イナカーナ州の海沿いにはこの国二番目の砂丘地帯が広がる。
空から砂丘を見下ろせば、林の合間に数多くのハウスが並ぶ光景が見える筈だ。
そのハウスの中でイナカーナの光をたっぷり浴び、赤く色づくいちご。
地物いちごは名を<おとめゴコロ>と言う。
小ぶりだが、口にするとほんのり酸味があり甘ーい。
シェフが夢で見たショートケーキにもぴったりのいちごだ。
早速、今日、出かけたシェフは生産者が開いている直売所からいちごを購入した。
もちろん、肝心な朝採れかも確認した。

明日の朝、メイがこの荷物を開けた途端、
いちごの香りが部屋いっぱいに広がることだろう。
考えると、それだけでシェフはしあわせな気分になる。
シェフはダンボールに4Pのいちごを丁寧に詰めた。
そして、ダンボールのふたをガムテープで閉じ、
鉛筆で住所を書いた送り状を貼り、得意の梱包を終えた。
ちなみに、シェフはボールペンより鉛筆が好きである。
シェフの宅急便は本日無事に発送された。
(もうひとつの注文である<梅干し>の話はまたの機会に)

L1150448

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コメント

いちごはとーっても甘かった!
かおりも甘く、部屋は一気に幸せな香りで包まれました。
これが朝採りのいちごの香りなのね・・・
ありがとう、シェフゴロタン^^!!!!

投稿: ミチマヨイーヌ | 2007年6月12日 (火) 01時12分

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