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2007年6月17日 (日)

星に願いを 夜のグランドにて

子供の頃、夜のグランドへ何度か行った。
ひまわり、夕立、せみの声と歌にあった夏休み。
家の中が暑かったので暑気払いも兼ねていたかもしれない。

フクミミが甥(おい)のデキールと
グランド一周のかけっこをはじめた。
当時の中学のグランドは田んぼに面しており、明かりもない。
かけっこはスタート地点からお互いが背を向けて走り、
どちらが速くスタート地点まで戻れるかだ。
スタート!一周300メートルのグランドをはだしになり、
暗闇の中を必死に走るふたり

それを見ていたのだから、私は審判を任命されたのだろう。
フクミミとデキールの地面をける足音と息づかいが
夜のグランドを疾走(しっそう)する。
すぐにタッ、タッ、タッ、コーナーを越えてここゴールに近づいてくる。
果たしてどちらが勝ったのか。

ふたりは年の差は親子ほどあったし、デキールは勉強と同じくらい
スポーツも大いに出来たのでフクミミが負けたはずだ。
フクミミは負けに納得できず、再度、勝負を挑むが結果は同じ。
ゴール後、フクミミとデキールはグランドの草の上にたおれこみ、
ハアハアしながら、息がおさまるまで仰向けだ。

私はと言えばグランドの奥にある鉄棒へ向かい
さかあがりの練習をはじめる。
まず、鉄棒をしっかり両手で握り、足を前後にずらす。
腰を中心に体を前後に揺らし、地面を蹴るタイミングをはかる。
ここッ!というところで、地面を蹴り体を宙へ浮かせる。
すぐにお腹が鉄棒をとらえ、次に体上半身が回転する。
両手で鉄棒を支え、お腹をいくぶん前へ出し鉄棒の上で静止する。
目の前に広がるのは夜ゾラ

これでもかというほどの数の星が目に飛び込んでくる。
そんな時、視界のどこかですーーと音もなく星が流れる。
短い、2、3秒、長くても4、5秒。
あわわっ、あわてて唱える願いごと。
けれど、消えるのが早く、
<星に願い>が届かなーい。

気が合うフクミミとデキールは別の勝負の相談をしている。
昭和30年代、イナカーナにも”願いをかなえるソラ”が
まだたくさんあった頃のはなし。

L1150848

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