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2007年5月 2日 (水)

イナカーナ 虹の彼方とチューリップ

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五月一日の天気はほとんどくもり。
夕方、イナカーナに雨が降る。
その後、日が射したと思ったら、車の運転中、街に虹がかかった。
180度ほぼ半円を描いた少し薄めの虹である。角度を測る定規に似てる。
こういうチャンスにカメラは手元にない。
アワワッと帰宅し、カメラを持ち出したが時を逸していた。
すでに虹はなくなろうとしている。
しかし、サム・ウエー・オーバー・ザ・レインボウ、虹は消えるから価値がある。

話は変わる。
侘び寂びの茶道を確立した利休。
利休と言えば、時の太閤(たいこう)秀吉を自宅の茶室に招いた。
その朝、利休は茶室前に咲く朝顔の花をただ一輪のみ残しすべて摘み取る。
そして、朝顔のつぼみを一輪、茶室の床の間に活けたという。
果たして、招かれた秀吉はどのような反応をしたのか・・・。
これは女性作家の小説にでてきた話だったろうか。

仮に私が利休だとしたら、スキップでもしながらチューリップの花を摘む。
ピンク、白、赤、黄色、すべてのチューリップの花を摘む。そして、
茶室にハーブでも炊き、薄暗い床の間にほんのり光るのはチューリップ。
秀吉は無言でその花を見つめていた。
「なんとも、気にいらぬ」
チり、チり、・・・チり。
茶室には沸いた湯の音だけが聞こえていた。
「・・・利休、め」秀吉は声に出さずにつぶやいた。
摘んだチューリップの花びらは各地の花祭り用にクール便で送り、
球根は次の季節用として販売する。
私、利休は元々堺商人でもあった。

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