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2007年5月29日 (火)

カレーライスのこと

L1090119

過日、北の港町でこだわりのカレーを食べた。おいしかった。
家でつくるのは難しいカレーの味である。
場所はイナカーナ州にある山居倉庫に併設されているレストラン。
白い大きめの皿にほどよい硬さのご飯。風味よく濃くのあるルー。
日本のカレー、バンザイといった味。

バンザイ!白鵬も全勝優勝したし、三十日には横綱決定の使者を待つ。
不知火(しらぬい)型の土俵入りが楽しみだ。
脱線を戻そう。

いまはむかし、私のカレーショックは銀座ナイル・レストラン。
仕事の打合せで銀座に通う日々の中で出会った。

上司に勧められるままに食べたのが<ムルギー・ランチ>、
香りのついたご飯に、付け合せのポテト、骨付きの鶏肉が煮込まれた
カレーが確かステンレスの皿に盛られていた。
テーブルへカレーがくると、店の方が上手に鳥肉の骨をはずしてくれた。
最初、量が少ないなと思ったが食べ終わる頃には量のことは
問題ではなくなる。
カレーの香辛料がとても豊かで、なんとも言えない満足感を感じる。
これ以上ない、はじめてのインドのカレー体験だった。

当時は小さな、細長いレストランで厨房も近かった。
テーブルクロスはインドらしい柄のビニール製だったと記憶している。
そういうところも今はなつかしい思い出となっている。
当時、食べにいく度によく面倒をみてくれるインド人でご年配のお父さんがいた。
このお父さん、何度か通う内、自己紹介もしていないのに
私が当時勤めていた会社名を口にして席を案内してくれた。
たぶん、私は目を丸くしていたのだろう。
お父さんは微笑みながら、私の胸に留められた会社のバッジを指さした。
この人が1949年日本初のインド料理店を開いたナイル・レストランのナイルさんだった。
銀座で通えるレストランができた。

イナカーナに戻り十数年も過ぎたある日の新聞朝刊で
私はナイルさんの訃報を知った。
ナイルさんはインドにいた時、大変有名な政治活動家だったことを
はじめて知った。
胸のバッジで私の勤務先の会社名を言って案内してくれたインド人のお父さんは
やはり、ただものではなかった。

おいしいカレーを食べるとよく思い出す・・・いまはむかしの話。
最後に「ナイルさん、ムルギー・ランチ、
とてもおいしかった」ですよ。

ご静聴、ありがとうございました。

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