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2007年5月19日 (土)

下ノ池で ツキアイ鳥にあう (前編)

Photo_14

イナカーナの下ノ池は電波塔の下にある。
冬など池は水面がカモに覆いつくされそうな勢いで、白鳥は肩身狭そうにしている。
池の淵で枯れた枝葉を踏みつけてしまい、バギッバリッ。
カモは何事があったかのようにガーガー大げさに騒げばまだいい。
時には二、三百羽のカモがいっせいに飛ぶなどあたりまえだ。
音をだした人が悪いのか。いっせいに飛んで人を驚かすカモが悪いのか、
どっらもどっちだ。
その騒がしいカモは今時分、シベリアあたりでガーガー鳴き、
をからかっているかもしれない。
今日は初夏のような陽射しと暑さで人もハウハウ言いながら
下ノ池、脇道を歩く。
軽いリュックを背負った人間は数が多ければ、
話し声が近くの木々の間から聞こえてきたりする。
あたたかさにまどろんでいたカメが水面にいたが、
私の靴が踏みしだいた木の、そのわずかの音にオドロキ、
水面からたちまち姿をくらました。
そのすばやさといったら、カメからはとても想像できない。
「まてよ、少し話そうよ」と呼びかけても、あとの祭りだ。
下ノ池、脇道も終りに近い頃、木の葉が何層にも重なり陽射しをさえぎり
薄暗い脇道が続くあたり。
木漏れ日の下で、やけにつきあいのいい鳥とばったり遇った。
私が歩くのに合わせるかのように先をいく。
こちらが立ち止まると、あちらもとまる。
ツキアイ鳥(どり)である。
これを何度か繰り返しながら、器用に鳥は地面にくちばしをたてる。
鳥たるもの人に気づけばすぐに飛び立つのがふつう。
あのずうずうしいカラスでさえ私と5メーターほどの近さになると
きまって飛び立つ。
渋い抹茶のような色の鳥。
「すてきな色だね」と私。
「・・・マア、ネ」
「オスだよね」と私。
「・・・モチロン」
「羽でも具合が悪いとか・・・」と私。
「・・・イイヤ」
軽く否定された。
立ち止まると、同じように止まるツキアイ鳥。
ミルカイ?」ぶっきらぼうに鳥がいう。
「見るって、何を?」
鳥はどうも好意で私にあるものを見せたいらしい。
鳥からの好意は、はじめてだったので快諾した。
明日なら都合がいいそうだ。

<下ノ池でツキアイ鳥にあう(後編)>へ続く。

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