トップページ | 2007年5月 »

2007年4月

2007年4月30日 (月)

イナカーナ あるいは ローマ のジェラート

1_3

イナカーナ州にある< 山居倉庫 >へ行った
客人を案内することのないイナカーナの観光地見物は久しぶりだった。
世間はゴールデン・ウィーク。山居倉庫の駐車場はすでに満車となっていた。
有名なケヤキ並木は夏は倉庫への西日を、そして冬は激しい季節風をやわらげる。
今や、そのケヤキも樹齢百十数年になろうとしている。
倉庫の黒板とケヤキの新芽のみどりが調和している。
米増産時代の役割を終えた山居倉庫は、イナカーナの
新しい観光スポットにリニューアルされている。
ここで、食べたのは <上喜元 純米酒 大吟醸> のジェラートである。
口に入れると純米酒の味がほんのり広がる。大吟醸かどうかは・・・
よくわからないが、大奥ふうに言えば「美味でございます」。

2年前の11月、夕方のローマでのこと。
東洋人であるバール(喫茶、居酒屋みたいな存在)の前で迷っていた。
「イタリアに行ったら、ジェラートでしょ」 誰もが言う。
ジェラート食べるか」 東洋人はハムレット状態だった。
バールに入って、どうやってお金を払えばよいのか。
注文前か、後か、誰に払えばいいのか。
店内のジェラート前に群がるローマ人の子供に仲間入りしてよいものか。
店の前を行ったり来たり、峻巡すること30分。
胃を(正しくは意を)決してバールのドアを押した東洋人。

バニラ、ピスタチオ、ダブル」繰り返すが、ピスタチオが通じない
通じないので、身振りで示す。やっと受け取り、番台のような場所にいる人に支払う。
店内の東洋人は私だけ、異邦人の旅人は外へ出た。
やっと手に入れた、ジェラートじっと見る

寒くても、美味でありました。人はジェラートひとつで感慨深くなれる

2_2

( ローマ市内 05年11月撮影 )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月29日 (日)

イナカーナ州 夕暮れる

1_4

昨夕見た、映画<ハンニバル・ライジング>があまりにもひどい出来。
感想が書けないなと思いながら外にでたら、太陽が沈みかけていた。
気分転換で写真をとろうとハンドルをイナカーナの海岸方向へ。
走ったらすぐに、太陽が沈み、田んぼの中へ車を停めた。
海岸手前の山の端(は)はむらさき、赤、青のグラデーション。
折りよく、ひこうきも通りかかる。めだかだな、まるで。しかも2機のすれ違い。
「・・・いい夕焼けですね」「・・・いい夕焼けといい春です」
彼らはどんな挨拶したのだろう。
夕暮れて 菜の黄沈みて 青に月 

2_3

(イナカーナ州 夕刻 07年4月28日撮影)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月28日 (土)

<ロッキー・ザ・ファイナル>における階段の考察

1_5<ロッキー>にストーリーを説明する必要はないでしょう。
最初の<ロッキー>を見逃した私はその負い目を<当りの宝くじを無くしてしまったような思い>で過してきた。何作目かは忘れたが、アポロの敵討ちの作品は楽しく見た。体を鍛える、懸命な、ロッキーの姿にテーマ音楽が重なると、それだけで自分も一緒になり、がんばれたような思いとで言えばいいのか。

そして、今回の<ロッキー・ザ・ファイナル>。
さびれた街、かつての練習場、エイドリアンとの思い出の場所、昔送ったことのある少女、反抗する息子、自分のレストラン、客のリクエストによる試合の話、ファンへの記念写真、・・・など30年という時の重みを丁寧に描きつつ、ロッキーの胸の奥に今なおくすぶる情熱を見せてくれます。この年齢にして体を鍛えた試合もしてくれます。試合判定もツボを押さえたもんです。脚本も書けることがスタローンの強みと(かつ弱みだと)両方あるのでは思います。


そして、本題の階段についての考察
<ローマの休日>を比較対象とする<ロッキー>における
階段 その位置付け
ローマは ジェラートを舐めひとやすみするステキな出会いの階段として。
ロッキーは 誰もが一度は必ず、または思わず駆け上りたがる階段として。


階段
その効用
<ローマ> 最初は(特ダネ狙いの)下ごころがあろうと、付き合う過程のステップを経ることで本物(の恋ごころ)になりうる。
<ロッキー> この階段を駆け上がることで誰もがロッキーになれる。たゆまぬ努力とひたむきな意志で栄光をつかむことができる気持ちになれる。但し、昇るも降りるもその人次第。あきらめない気持ちがポイントとなる(これが難しい)。

私がこの映画にキャチフレーズをつけるとしたら、
「自分をあきらめない」より「階段をあきらめない」となる。(もちろん、これではヒットしないが・・・)
このロッキーにおける階段ほど見てわかりやすいたとえはない。
フィラデルフィア美術館の正面階段はロッキーにおける、昇る、到達する、情熱を燃やす、耐える、がんばる、前向きな、人生をあきらめない階段なのである。
今風日本だったら、団塊世代応援 エ・イ・ガ かな!

以上、人生階段になってしまった感があるが
フィラデルフィア美術館正面階段は映画<ロッキー>により
<ローマの休日>スペイン広場階段に次ぐ有名な階段となったと言える。

話はそれるが<転校生>における神社の階段は体の入れ替わり階段でしたね。
<ローマの休日>はいい意味でわざとしたきっかけ階段
世界カイダン・ツアーが組めるかもしれない。楽しみだ。

最後のクレジットで、ロッキーの階段を駆け上がる人々を見せるが(子供、老人、太った人、などの普通の人)全員集合のカットは不必要と思われる。この映画のためだけのエキストラに思えてしまうのは私だけでであろうか・・・。(うん、当たり前のことを生真面目に言う、なかなか考察っぽい律儀な終わり方。これだな!)

2_4

( ローマ スペイン広場階段   市内はほとんど高い建物なので朝晩の撮影条件はきびしい。 05年11月撮影 )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月27日 (金)

イナカーナの<花食う鳥>

1_6

「その鳥の名うそである」とシェフ・ゴロタン博識を披露した。
さくらの花を食べている?鳥を見た私への答えであった。
<うそ>と言う鳥がいることを私は知らなかった。

以前、何か話すたびに「エーッ、ウソーッ!」と大げさに言う男が
周囲におり、ひどく閉口した。
が、うそと言う名の鳥と聞いて「エーッ、ウソーッ!」とつぶやく私がそこにいた。
ミイラ取りがミイラになりかけた。気をつけねば・・・。

話は展開する。江戸時代、頭痛薬としてミイラとそれを包んだ包帯を
刻んだものが売られていたと言う。
長崎で資料が発見されたこと、また、テレビのクイズ番組でも見た覚えがある。
はるかエジプトからやってきたミイラはヨーロッパ経由で長崎から日本に入国。
果たして彼は江戸までたどり着くことができたのか?
<東海道五十三つぎはぎミイラ>
イナカーナまでくれば即身仏と遭遇さえできたかも知れない。
<おくのミイラ道>
かわら版も放っておかないだろう。
<江戸文学のミイラ・ニュー・ウェイブ>

日本に上陸したミイラは本物だったのか、あるいはミイラ取り(偽者)だったのか。どちらにしても薬効には疑問はあるが・・・。ミイラは回る風車。

ミイラ薬(ぐすり)はヨーロッパで流行り、その中には著名人もいた。
W・シェークスピア服用したその一人らしい。

聞いてうれしくなる話である。
<ミイラとジュリエット>

もちろん、四大悲劇には入らない。
どんな顔でシェークスピアはミイラを飲んだのか。
彼の作品でエジプトに触れた箇所はあったのだろうか。
タイムマシンで出かけ、レポートしたい題材だ。

映画<恋に落ちたシェークスピア>を以前見た。
時の女王、エリザベスの描き方が良かった。
冒頭後のシーン、シェークピアの手のアップがある。確か羽根ペンを握っていた。
その時、手の爪の中に黒いみたいなものがうまい具合に挟まっており、 
当時を彷彿させるグッドな見せ方だった。

鳥の<うそ>からでたミイラの話。うそのような話つながりで、
イナカーナ州、春の寒夜は更けていく。

2_5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月26日 (木)

イナカーナに 雹(ひょう)の降る

今朝のモーニングコールは雹(ひょう)だった。
私の部屋にはひさしがあり、そのトタン屋根を雹が直撃した。

雹の予兆か、遠雷は何度かあった。暗い雲が空をおおっていた。
そして、モーニングコールの雹。雨も重なり、路面を雹が流れていく。どこへいく、雹の集団移動。

ガラゴロ、ガラゴロ、雷がとどろく。ひゅーーー、風が巻き起こる。びゅーーー、木々がゆれる。世界がざわめく。

少し静かになると、ひかりが射した。薄い、濃い葉の緑が生き返る。
すると、椿に<花食う鳥>がとまった。

舞うさくらが寒そうだ。めまぐるしい天候に春が戸惑う。

2_9

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月23日 (月)

イナカーナ州に しず心なく花の散るらむ  

Photo_6

ひさかたの光のどけき春の日に しず心なく花の散るらむ  (紀 友則)

この歌でさすさくらのこと。
イナカーナ州はここのところの寒さと風の中で、早くもさくらが散り始めた。
花の咲く前や咲いた後の散る様にこんなにも風情(ふぜい)を感じるのは
どこからきたものなのか。
ずっとイナカーナに住んでいるせいなのか、すこしばかり古今の歌にふれたおかげか
(と言っても受験勉強でだが)。あるいは見えないDNAが潜んでいたのか。
年取ったからなのか。

散るさくらの花びらを眺めながら小野リサのハワイアンを聴く幸せ、カイマナ ヒラ。
いずれにしても、散るらむを感じられる、それは幸せなこと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月22日 (日)

さらば お雛さま   (07.4.1)

1_9

「新しいお友達ができたわ」
うれしそうに彼女は言った。
「ふーん、どんな友達?」
聞いても、答えはなかった。

ひと月ほど飾ったお雛さまをかたづけた。
お花、甘酒、和菓子、お膳をあげた。
その前で延々と宴会をした老々男女もいた。

メイ・ヨークも大きくなり
ずいぶん前「イナカーナ」を巣立ち、
それ以来お雛さまは収納庫奥に仕舞われ
私たち家族とは十数年ぶりの再会だった。
お雛さまの白い顔にもかすかに染みができており、
この間の長い時間を思わせた。

ようやく、お雛さまを大きめの木箱に納めたら、
出した時よりひと箱ふえていた。
まあ、そういうこともある。
私たち家族が寝静まった夜の闇の中で、
新しい仲間がふえることだってある。


2_8

(平成19年4月1日 作成 初ブログはこうしてはじまった)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゆ田川 梅林公園へ行く(07.4.6)

1

うららかなイナカーナ日和。
筆ノ者とシェフは梅林公園へでかけた。
梅林公園はゆ田川温泉にある。
温泉は海坂藩より歩いて一里半の距離。
四月の声を聞いてわずか数日、近隣の山々にはまだ雪が残っている。
小高い山に作られたこの小さな公園ではようやく梅が咲き始めていた。
おりしも天気もよく、平日でほどほどの人出。
静かに散策しようと思いきや、公園に響き渡るのは饅頭、
だんごの出店からの大音量の琴の音。
店の前にはソニーの古いスピーカーがむき出しに置かれ
温泉中に聞こえるほどの音量。
風の音、木々のざわめき、小鳥のさえずりが温泉地の価値というもの。
近年、何件かの宿は人気が出ているというのに。

梅林の周囲に竹林があった。
ほどよい木漏れ日が竹林の地面に射している。
ここゆ田川温泉はおいしい孟宗汁でも名が知られている。
が、かってに筍(たけのこ)取りもできない。
竹林があまりに美しい。
ふと見上げると先に光り輝いているモノが・・・。
(平成19年4月6日 作成)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ、トスカーナ州と姉妹州に!(07.4.7)

・・・なった夢で目覚めた土曜の朝。天気もよきかな。
FMラジオ・バロックの森からはパユのフルートでバッハが流れている。
さっき、窓の外の池に鳩が水を飲みにきていた、ゴクリ、ゴックン、クルルかな?

1_12

それでは本日よりわがイナカーナと姉妹州になったトスカーナ州を紹介しよう。
数少ない旅行体験だが、それも十日間のツアーのうち二日くらいで行った見た食べた「 トスカーナ州 」。

最初の写真はトスカーナの州都フィレンツェのドゥモ。
サンタ・・・(長い)教会、花の聖母マリアの教会

ピンクと深緑色の大理石がとても美しい
近づいて触ってみてもやはり石。150年の歳月意をかけて完成させた。
これぞまさしく見上げれば圧倒のゴシック建築。トスカーナには有名な大理石の
産地があるそうだ。きっと、朝、昼、晩と光線の具合で様々な表情を見せてくれるだろう。
この時はくもってて輝く光の表情を見ることはできなかったのが残念。

話はそれるが新潮文庫から出てる塩野七生著「ローマ人の物語」はいいよ。
ローマ時代とはどういうものか教えてくれる。街道により国外に開かれたローマ。
かたや万里の長城、鎖国といった形をとった中国や日本。
指導者、都市、市民ものの考え方がその国の歴史に反映される。

トスカーナ州はルネッサンス芸術の中心地であるフィレンツェ。
斜塔のピサ、カンポ広場で知られるシエナ、塔の街サン・ジミニャーノなどの都市がある。人口は約320万人。キャンティと言う赤ワインが有名。糸杉の点在するなだらかなトスカーナの丘陵の美しい景観は、まさに絵画的な美しさ。
姉妹州としてイナカーナも「心に残る田舎の風景」をつくり出したい。

2_11

「わたし、モウ歩けない」フラワーちゃんは言った。
11月のフィレンツェは牛まつりのまっ最中。街のあちこちにこんな牛がカッポしておった。これは牛コンテストの一環。この牛は花だらけ
高校生の時見た映画「わが青春のフローレンス」はこフィレンツェが舞台。
フローレンスの意味「花の都」、フラワーから派生している。

ヴェッキオ宮殿は現在も市役所として使われており、そこからウフィツィを通り抜けヴェッキオ橋へも行ける。この橋の二階の通路は「ヴァザーリの回廊」と呼ばれ、肖像画が展示されているそうだ。上の写真はヴェッキオ広場
市役所前だからいわば中心地。広場にはダ・ヴィンチをはじめとした彫刻が
たくさん展示されており屋外美術館といった趣(おもむき)になっている。
広場を散歩していたら着物姿の女性グループが多くおり、聞いたらお茶の会だそうだ。挨拶がオックウなので着物写真を撮ること叶わず。

写真は・・・美術館のただの椅子。つくりもデザインも気にいった。
サン・マルコ美術館にあった。木の棒の組み合わせがいい
ウフィツィをはじめ美術館のほとんどは撮影禁止。
いきおい、わたしは窓そのものと窓から風景の写真を撮るはめになる。

3_1

そして、デザインといえばこの足つき街路灯を見て欲しい。
美と醜は紙一重。街路灯にこれでもかデザインを施す(意匠)国はあるだろうか。
イタリアはデザインで食べることができる数少ない国だと思う。
ちなみに、私が音楽を聴いている美しいスピーカーもこの国の製品です。

ウフィツィ美術館ボッティチェッリの作品ばかりを見ていたら時間がなくなり、
他の名画の数々は記憶にない。駆け足でウフィツィを見るなんていうのは話にならない。そのウフィツィの廊下から写真が撮れたのはアルノ川にかかるヴェッキオ橋
橋の両側に宝飾店などが入っているワクワクの橋である。
橋へ行く途中、絵や皮製品も路上で売っている。ピサでもそうだったが黒人の物売りが多い。アフリカから出稼ぎの人たち。ピサで傘を売っていた。
シェルブールならぬ「ピサの雨傘」だった。
4


ヴェッキオ橋の上で一組の若いカップルがさかんにいちゃついていた。
それを見た子供たち(修学旅行?)はカップルをのぞきのぞき、
たのしそうにクスクス、ヒソヒソ。

5_1

君たちも、じきにそうなるんだぞー
そう、食べた!がまだでした。フィレツェについた夜、夕食で食べたのがTボーンステーキ。言うなれば日本の松坂牛。骨付きステーキでうまかった。
そのとき飲んだキャンティワイン、新鮮でフルーティな匂いだったがもっと飲まないとどういう味かわからない。
翌々日、シエナで飲んだ一杯1,700円のグラスワインは匂いだけで酔いそう。
聞けば「王様のワイン」とのこと。フルボディーって言うの?濃厚でうまい。
おみやげはこれだな。帰国の際、空港で1本7,000円の王様ワインを購入し、帰国。
イナカーナで飲んだがそれほどでもない。
たぶん、これは旅の雰囲気や空気感というテイストが大きかったのかも知れない。
シエナのときのワイングラスは我が家の3倍はりっぱだったし、
コルクを抜いて慎重に注がれ、空気にワインをなじませるため飲むまで5分は待たされた。条件は整っていたからね。
そうなると、イナカーナではやはり日本酒でござろう。せしゃも・・・・長くなるのでやめる。

そして、トスカーナを見てイナカーナを考えたこと。
伝統と文化のある京都などは景観条例がつくれる。
がイナカーナはそうはいかない。民意、個人の良識へ提案したい。

① 空をすっきり、建物を美しく見せる。(電線の地中化も検討)
② イナカーナ州民が愛せる海と川に。ゴミを捨てない、親しめる環境をつくろう。
③ 平面は整然と坂道は立体的に建物を考えてもいいね。
④ 木は日本の文化だと思う。家は木々の茶色と漆喰(しっくい)のが落ち着いた
色で
調和する。これに四季それぞれ花の色が加わればいい感じになる。
今の時期 だったら、さくらのほのかな桃色、椿の赤と葉のみどり。

⑤ 散歩して歩ける街。商店をまとめ、独自の魅力ある商品をそろえたい。
職人のものづくりの店の内部も見たい。どちらも見せ方がポイントとなる。
イナカーナにはホ-ムセンターはあっても趣味の材料を売る店がない。
だから、欲しい。

ふー、まだまだ、つづく。未定の次回へ。
(平成19年4月7日 作成)

続きを読む "イナカーナ、トスカーナ州と姉妹州に!(07.4.7)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ州 の匂ひ!(07.4.9)

Photo_7

光が毎日、少しずつ増えていく 春・・・。
「・・・オハヨウ」スイセンが足元でスイセンらしくカヨワク可憐に恥らんで言った。
おッと、びっくり思わず私はたたらを踏んだ。そんな朝だ。
関東の桜が散りゆくこの頃、イナカーナではようやくサクラもつぼみが濃いピンク色にそまりつつある。未だ周囲の山々には雪が残っている。だから、風が冷たい(はっこ!)。夕方の田んぼを散歩していたら、思わず鼻をつまみたくなるような、なつかしいあの「匂ひ」が冷たい風に乗ってやってきた。どなたかが有機農法を実践しているのだろう。子供の頃はいやな匂ひだと毛嫌いしていたが今は「コレモアリダナ」と思えるようになってきた。 
以前、有機農法の米で作った日本酒をとてもおいしく飲んだ。数年後、同じそのお酒を飲んだとき、以前のようにおいしくないナとラベルを見たらマジックで有機米使用が消されていた。良心的な蔵元と言えないこともない。
白米も自然乾燥米をわけてもらい食べるとホントにうまい。ふだん、買っている白米はなんなんだ。イナカーナに住んでいるのにこのありさま 。なさけないイナカーナと私である。
(平成19年4月9日 作成)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ州の 焼きおにぎりだ!(07.4.11)

1_13

イナカーナ州の 焼きおにぎりは、いたってシンプル。
シンプルと言うのは実はあまり手をかけるのが面倒なのである。夕飯にあまったご飯はよく翌朝のみそ焼きおにぎりになる。おにぎりの「こげ加減がたまらん!」と家人は言う。上手に焼くポイントを「ご飯を握ったらそのままガスグリルでかるく一度焼く。その後、合わせみそなどを塗り再び焼く。こげ過ぎないか、ときどきのぞく。」シェフ・ゴロタンはクールに語った。
今は昔。メイが学生の頃、友達のマーキをイナカーナへ連れてきた。当家の奥座敷に寝起きしたマーキは帰る前に言った。「おばあちゃん、あのね、マーキ、お願いがあの。・・・もう一度あのおにぎりが食べたいの」もちろん、ゴロタンは快諾し、みそをつけておにぎりを焼いた。 
シェフ・ゴロタンは焼きおにぎりが得意だ。(しかし、内緒のはなし、本人はそれほど好きではない。)
(平成19年4月11日 作成)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月21日 (土)

イナカーナ州 ツクシーノ郡は今!(07.4.12)

1_14

・・・大騒ぎなのである。人間界の選挙、どんぐり界のせいくらべ、松坂・イチロー対決どころの比ではない。つくし界はなんたって「」なのである。今しか話せない、時はない、チャンスはない。
というわけで、つくし達。集まってはああでもない、こうでもない。冬が遅かった、暖冬だった、地球温暖化は、京都議定書はどうなるんだとケンケンガクガク。いつまでたっても議論は終わらない。「時間がない?」「なければ持ち越すの、どうするの?」「早く、早く」
ははあ、そうだったんだね。道理でね。最初に議長決めてなかったのに、どのつくしも気づかない。それほど春はいそがしい。
会話が聞こえてきた家族のつくし。「帽子はどこ?」「ランドセルは赤にして!」「つくえ欲しいナ」「まだ、だめ。も少し、がまんしなさい」「ボク、毎日、が伸びるよ」「母さん、近くにあったっけ?」「五月までまてないよ」と微笑んでしまう。
そして、ここでは、なんかいらない・・・。かくて、にぎやかなつくし達も、そうでないつくし達も春の少し早めの夕刻を迎えていくのであった。
ツクシーノ郡は今、春まっさかりである。 

2_12

(平成19年4月12日 作成)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナのスイーツ ササマーキ!(07.4.9)

Photo_8

春の天気は不順だ。今日は時おり小雨がばらつき、くもっており寒い一日。
そこで元気をだすために「これがイナカーナ州のスイーツだ!笹巻き!」を
紹介しよう。
「笹巻き」はもち米を三角形にした笹に包んで煮たもの。
笹を取り、黒蜜をたっぷりかけ、青きな粉をかけて食す。
白と黄色があり、黄色の方にスイ
ーツ感がある(写真は黄色)。
黄色は灰汁(あく)を入れて煮たもので、やわらかく日持ちがいい。
(硬くなるので冷蔵庫には入れない)
春、農作業が始まろうとするこの時期のたべもので、
農家では仕事の合い間をぬってつくる。
だから、当家でもトミちゃんへ(農作業優先の)出来次第で
いつでもいいからね」と依頼する。
おかげで、おいしいササマーキが手頃な価格で食べることができる。
今年も横浜や九州の友人たちへ「元気便り!」として送ったよ、
オールド・フレンズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ州に 春のあ-らし だ!(07.4.14)

1_16

イナカーナは早朝から、強い風と雨。ニュースを見たら北海道では雪でしたね。
「春の雪」と言えば三島由紀夫の小説。この作品は「豊饒の海」の第一巻にあたる。
「豊饒の海」の中では最も好きな作品と記憶している。
三島では他に好きな作品は「潮騒」「午後の曳航」あたり。
寺山修司は映画を見に行った(確か)三百人劇場の階段ですれ違った。
一緒の友人がアッと声を上げ、見たら彼だった。
当時、気に入っていた6、7センチぐらい底のあるジーンズ生地の
サンダルを履いて彼は階段を下りてきた。
「 身長が高いと見える世界が違う」とインタビューで言っていたサンダル。
階段の上で「もっと、(映画の)音量をあげて!」と指示していたと思う。
その後のすれ違いだった。
二度目に見かけたは上野の東京都美術館だったか。再び階段でのすれ違い。
寺山というとサンダルと階段が記憶から離れない。

寺山の天井桟敷の舞台は衝撃的だった。寺山の描く世界は、突出した存在
だった。アテネフランセで舞台を見た後、感じたことをうまく口にできないままに
御茶ノ水駅まで歩いた。

散るかのように逝ってしまった三島、寺山。
こんなことを思い出してしまう春のあーらしだ。

2_14

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ人 東ノ都へ行く!(07.4.15)

1jpg

久しぶりに東ノ都へ日帰りで出かけた。
都も結構好きなのでイナカーナ人としては複雑なところもある。
寒い国からやってきたので、都は暑かった。

プライベートのお祝い事があった
東ノ都ステ-ション近くの「旅人ホテル・四季」のなかにあるレストランで食事をした。
個室だったので他国の人や都人(みやこびと)に気兼ねすることもなく会食できた。
出席者の紹介があって、シャンパン乾杯
乾杯直後に一人拍手をしたのはイナカーナ人(watasi)の習慣である。
料理は紐育(ニューヨーク)スタイルということでイナカーナ人にとってはじめてづくし。

にも行って見るものである
シャンパンが冷たくほどよき口あたりおいしかった
シャンパンと言えば何年か前のクリスマスを思い出す。
当時、毎晩仕事で遅かった私はクリスマスイブに飲もうと高価なシャンパンを
ボトルで購入、冷蔵庫に入れ当日を楽しみにしていた。
・・・そして、ついにイブ。少々早めに帰宅した私はケーキを準備し、
好きなエサにありつく子犬のように冷蔵庫のドアにかぶりついたのだった。

ビョウー! (能では犬はこのように鳴く)

と開けたら・・・どこにも姿形がない!シャンパンは消えていた。
犯人は100%推定された。家人のフクミミであった。
フクミミは素直に白状した「夜、離れから本宅に戻って寝酒を飲もうと思ったら、
見たことのない黄金色に輝くビンがあった。
栓を飛ばし、飲めばほんのり甘くスイスイのどに入っていった。
飲めば飲むほどに調子は上がる。ペロリペロリ!」
気がつけば空になっていたと翌日のフクミミの顔に書いてあった。

この事件よりフクミミのフルネームは「ペロリ・フクミミ」となった。
ついでになぜフクミミかを紹介しよう。フクミミは中国が好きで毎年のように同士を
つのりツアーを組む。以前、中国旅行をしたおり、とある場所でしきりに現地の
中国人たちに自分が指さされたそうだ。彼らにたずねたら、耳を指さす。
そのときより、フクミミは自分が「福 耳」であることを自覚した。
・・本人もまんざらではなさそうである。

2_17

これは・・・なに?」出席者シェフ・ゴロタンは自分に問うた。
はじめて「・・・・」を見た。隣りの席ではイナカーナ人が「クスクス!」と騒いでいる。
騒ぐほどのものなのか、ゴロタンにはわからない。
南の方にクスクスと言う小魚がいると聞いたことがある。
が、どう見ても小魚には見えない。みんな、知ってるのだろうか、
知らないのは自分だけなのだろうか?スプーンで慎重にすくい、
そっと口に運ぶ。やはり、小魚ではない。味わったが、
なんと表現したらよいものか・・・。

クスクス と初遭遇してしまったシェフ・ゴロタンであった。
繊細(せんさい)でヘルシー紐育ランチコースは野菜、シーフード、仔羊、
デザート、コーヒーと進行した。
途中、おみやげが紹介された。気をつかっていただき、感謝。
踊り、ピアノ、そろばん、ランドセルと進行兼主賓の子供時代の話題に花が咲く。
女性たちは生ビールに強い。男性は日本酒の杯を交わしていた。

日曜の午後。ゆっくりとしたいい食事会いい時間だった

| | コメント (0) | トラックバック (0)

吾が輩はイナカーナ州の土である!(07.4.20)

1_18

もちろん、名前はまだない。いや、名前などいらぬ。
生まれたのは、本日の午後おそい時分。イナカーナにようやく春がきて、
イナカーナ人たちが活動をはじめた。
トラクータなるもので、田んぼを起こしはじめたのじゃ。吾が輩もトラクータのどでかいタイヤにさえ引っかからなければ、そのまま大勢の土のひとつじゃたろう。

ところが、そのトラクータにかき回され、この眠いのにどういうわけか
ひっかかって回る回る、目が回る。
吾が輩をタイヤにひっかけたまま、トラクータは作業を終え道路へ。
ダッ、ダッ、ダッ
走ったときのいくつめかの振動でダッ、ダッ、トツゼン道路に転げ落ちた。

オオーッ!あまりのショックで吾が輩は完全に目が覚めた
おのれがであることをはっきり自覚した
まあ、ことの起こり、きっかけなんてこんなものじゃ。

田んぼにいたら一生そのままだったかもしれん。これはチャンスじゃ。
そのうち、車が何台か道路を通れば、そのなかの一台が吾が輩をひろってくれるだろう。これから、どこへいくのか楽しみじゃ。ドボルジャークじゃ、新世界じゃ。

吾が輩は土である
名前などいらぬ。一握の土として、風に飛ばされようと、ほこりになろうと
プライードを失わず新しい世界を見てやることとする。

遠くから、ゴオオオオオッとうなる音。
オオーッオオーッ、車が近づいてくる」  さらばじゃ
時は、旅立ちは。土なら「吾が輩」。
そして、花 なら さくら ですよね。

2_15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イナカーナ州へ引越し・・・

1_17

この旅、イナカーナ州へ引越ししてきました
<北のグールド>です。
タイトルのように「イナカーナ州」のことなど、
書いて見よう。

カッコウ(ごきげんよう)

( 写真は 夕暮のフィレンツェ )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2007年5月 »