その時は最高だと思い読んだり見たりしていた作家の作品が後年つまらなくなることは多い。脚本で言えば倉本や山田が私の場合はこれにあたる。彼らが盛りの頃、矢継ぎばやにオンエアされていたドラマを感心と期待を持って見ていた。
元々、彼らの書く物語や語り口といったものは抜きん出て個性的だった。彼らが描く登場人物たちは高度成長という時代に背を向けたり、その時代の若者に問いただす中年たちだったりした。時代への問いかけがドラマになった。
そして、オンエアされる彼らのドラマも極端に少なくなったがそれ以上に見ることをしなくなった。たぶん、言いたいことがくどかったり、何を今さらだったりと思うことが多くなったからだ。それでも作家は作家である以上、書き続け、時代を語り、口を開かなければならないとも思う。
個性というのは難しい。窓の外の吹雪きを眺め、ケーキを口に運びながら視聴者である私は好き勝手なことを言う。
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